IC-R15を受信改造して聞けるようになる周波数帯
アマチュア無線機メーカーの団体・JAIAの自主規制により、アイコムの受信機「IC-R15」は無線電話の周波数帯が受信できない「Jマーク」付きの“歯抜け”仕様になっています。とはいえ、この仕様は20年前以上のもの。IC-R15を受信改造することで聞けるようになる周波数帯は現在、どんな無線があるのでしょうか。
IC-R15を受信改造してフルカバー化
Jマーク付きの受信機「IC-R15」は、受信改造しないと歯抜けになっている周波数帯を聞けません。コードレスホンなどの無線電話の周波数帯を自主規制で受信できないようにしているわけです。
この聞けない(周波数をセットできない)周波数帯は380MHz帯のコードレスホンを除けば、船舶電話や新幹線公衆電話など、すでに使われていない割当てです。
しかし、1990年に実施された規制は現在も残されたままになっています。無線電話の割当て周波数を受信可能にして、フルカバー化するのが受信周波数の拡大改造です。
IC-R15の受信改造で聞ける周波数帯
IC-R15が受信改造によって聞けるようになる受信周波数はA/Bバンドが108~500.000MHz、ラジオバンドが76.0~108.0MHzです。UHF帯エアーバンドの割当て帯域、225~400MHzを連続サーチできるようになります。
実際のところ、以前はアナログ波で割当てられていた無線電話の周波数帯は現在、消防無線や防災無線などのデジタル無線に再割当てされています。
このため、IC-R15を受信改造してこの周波数帯に合わせても、自衛隊機が使ってくることはほぼありません。しかし、在日アメリカ軍が使用する可能性があるため、サーチできた方がベターでしょう。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- NHK受信料は自宅と車それぞれ契約が必要だった - 2024年11月24日
- B-CASカードを抜くとテレビが映らなくなる理由 - 2024年11月24日
- ゲームバーの録画が画面真っ黒になる場合の対策 - 2024年11月23日
- NHK受信料不要のチューナーレステレビに落し穴 - 2024年11月23日
- テレビ「L字テロップ」録画すると消せるのか? - 2024年11月23日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
IC-R15の受信改造でフルカバーするポイント判明
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]