セイコーミュージアム必見は多機能デジタル時計
和時計に始まる日本の不定時法技術と、西洋式の定時法技術の機械時計史。そして1881年に創業した、服部時計店からのセイコーの技術と製品が収められているのが「セイコーミュージアム」です。クオーツ時計が進化したデジタル時計の意欲作の数々は必見でしょう。
セイコーミュージアムの見どころ
セイコーミュージアムには、16~19世紀の大きな機械式時計が厳かに展示される一方、小型化と正確性を目指した懐中時計から腕時計へ至る発達史と製品が並びます。その内容は機械好きの男性なら、時が経つのを忘れて見入ってしまうほど充実しています。
セイコーミュージアムの見どころは、セイコー初の電波時計。1966年製の電波時計「TTR902」は、NHKラジオ(AM)の電波を受信して時刻を修正します。1日2回、7時と19時の時報音に合わせて、長針が自動的に12時の位置に移動する仕組みです。
クオーツ時計が進化したデジタル時計の意欲作の数々は、セイコーミュージアムでは必見です。1973年に世界初の6ケタ表示のデジタル腕時計「セイコーLCVFA」を発売。デジタル腕時計の進化が始まりました。
セイコーミュージアムの多機能時計
1977年発売の多機能腕時計「カリキュレーターDPZ010」もセイコーミュージアムには展示。付属のタッチペンで押す計算機能を備えます。
別体の受信機を接続してテレビが見られる「テレビウォッチDXA001」は1982年に発売。世界初で画面はモノクロ1.2インチを採用。FMラジオ放送も聞けました。
1983年には世界初の録音・再生機能が付いた「ボイスノートDBE018」が登場。録音時間は高音質で4秒、通常音質で8秒でした。
セイコーミュージアムに展示されたデジタル腕時計の究極が、1984年発売の「リストコンピューターDATA2000」。分離式のキーボードから入力した2,000文字を時計側に転送、メモできる仕様です。
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ラジオライフ編集部
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