ICカードの内側を溶剤で溶かして覗いてみた
ICチップが組み込まれたICカードはさまざまな種類が存在。試しに裏から強烈な光を当ててみると…非接触式ICカードなら、黒いチップやアンテナが透けて見えます。そこで、合成樹脂を溶剤で溶かし、非接触式ICカードの内側を覗いてみました。
ICカードを溶剤で溶かしてみる
交通系ICカード「PASMO」は、溶剤に一晩漬けても原型を留めているほど強固なカードでした。透けて見えるノコギリのようなシルエットはコンデンサで、13.56MHzに同調させています。ちなみに、溶剤に溶かした状態でもデータは、ICカードリーダー「PaSoRi」で読み取れました。
2009年からICカード化されている運転免許証。透かしてみると、ICチップ1個だけに見えます。しかし、実際に分解すると、ICチップに接続された細い銅線がループアンテナになっていました。
期限切れの免許証はパンチングされるが、じつは四隅でアンテナ線を狙い撃ちしているのです。「PASMO」などと異なりコンデンサがないのは、小さな電力でもICが起動するためでしょうか。
ICカードにFeliCaチップを搭載
Edy機能の付いた某カラオケチェーンの会員ICカード。Edyは楽天が提供するプリペイド式電子マネーですが、PASMOと同じでソニー開発のFeliCaチップを搭載しています。溶けずに収縮する素材のICカードだったため、溶剤で溶かすと原型を留めていません。
非接触式ではありませんが、接触式のETCカードも調査。ETC車載器に守られるためカードが薄いのか、1時間もかからずICチップ部を除いてすべて溶解してしまいました。
すると、電極の裏側に隠れているICモジュール(CPUとメモリ類)が出現。キャッシュカードの場合はこれに、磁気ストライプが追加される仕様です。
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ラジオライフ編集部
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