コロナ禍でオフィス盗聴に使用される機器に変化
新型コロナウイルス感染症によって激変した日本の社会。社会の闇を映し出すともいわれる盗聴発見業者が語るコロナ禍の盗聴事情を見ていきましょう。話を聞いたのは、日本における盗聴器発見業の第一人者である東和通信社の藤井正之氏です。オフィスにおける盗聴は、コロナ禍で使用される機器に大きな変化があったようです。
ICレコーダーによる盗聴スタイル減少
企業のテレワークが進んだことで、盗聴の方法にも変化が出ています。「社員の出社頻度が減り、社内に外部の人を招き入れて商談をする機会が減ったので、小型のICレコーダーを机の裏側に貼り付けて盗聴するスタイルは、減少しました。
ICレコーダーは、後から回収する必要があるからです。社員であっても、会議室や役員室に入ることが難しくなっています。
社内に人が少なくなったとはいえ、無人ではありません。誰かしらいるわけです。フロアの違う他部署の人間がいれば、逆に目立ってしまいます。
電波式の盗聴器はいまだに需要がある
その点、盗聴器は1度仕掛けてしまえば、回収は不要。ICレコーダーよりリスクが低くなるため、古いと思われがちな電波式の盗聴器はいまだに需要があるわけです」
藤井氏は企業の盗聴調査中に、盗聴に使われているICレコーダーを実際に発見したことがあるそうです。音声データを再生すると、仕掛けた人間が録音チェックをしている音声が残っていたとか。
とはいえ、この録音された音声データからどの時点までの情報が漏れたのか分かるので、対策は十分可能だといいます。対して、盗聴器は発見した時点までの情報がすべて漏洩したと考えられるので、対策を講じる負担は大きくなるのです。
ラジオライフ編集部
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