コロナ禍で増えた盗聴調査の意外な依頼主とは?
日本における盗聴器発見業の第一人者である東和通信社の藤井正之氏いわく、盗聴調査の依頼の理由で「最近は浮気というか、男女のトラブルも増えています」といいます。新型コロナウイルス感染症の拡大による影響は、社会のさまざまな場所に影響を与えているようです。コロナ禍で増えた盗聴調査の意外な依頼主を見ていきましょう。
女性が盗聴を疑って調査依頼をする
「キャバクラなどの風俗業も、コロナ自粛で大きなダメージを受けており、仕事がなくなった女性が、金を持っている客と連絡を取って貢がせるケースが増加しました。
そんな男性は自分以外に本命の男がいるんじゃないかと思って、女性の行動を監視するんです。そして、別の男の存在をほのめかされた女性が、盗聴を疑って調査依頼がきます」
貢ぐような男性は独占欲が強く、行動がエスカレートするようで、実際に調査をしてみると本当に盗聴器が仕掛けられているケースも多いそうです。
相続問題による盗聴調査も増えている
「相続問題による盗聴調査も増えています。コロナ不況で職を失ったところで親が亡くなると、わずかに残った財産や自宅をめぐって、兄弟で骨肉の争いが起こることが少なくありません。
自宅は親と同居していた長男が相続するのが、かつては暗黙の了解だったのですが、疎遠だった次男が出てきて財産を半分寄こせとなるのです。
法廷相続分は半分あるのですが、兄は納得できません。家を守ってきたという自負があります。遺産がたくさんあれば問題にはならないのですが、一般家庭では自宅を売却しないと財産を半分にできないのでもめるわけです。
被害妄想的な盗聴調査の相談も増えた
最終的には弁護士を通じて調停になるのですが、その情報を弟が知っている節があると、弟は家に入ることができるので、盗聴器を仕掛けたんじゃないかと兄は推測して…」
相続のトラブルに関しては、富裕層ではなく少ない財産をめぐる一般家庭の争いが圧倒的に多いのでした。これでは兄弟の関係も修復不可能になってしまうでしょう。
「コロナうつによる被害妄想的な盗聴調査の相談も格段に増えましたね」と藤井氏。コロナ禍で人々の生活は大きく変わり、それに合わせて盗聴の世界も変化しているようです。盗聴というのは、人間の生活と密接に関わっていることがよくわかるでしょう。
ラジオライフ編集部
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