盗聴器は「見守り」用途に使われるケースがある
室内の会話をリアルタイムで、離れた場所で聞くことができるのが「盗聴器」です。この特性を活かしてセキュリティ機器として利用するケースがあります。盗聴器と呼ばれていますが、仕組みとしては単なる音声送信機に過ぎません。盗聴器を「見守り」用途に使っているケースを見ていきましょう。

盗聴器を高齢者の見守りのために設置
盗聴器をセキュリティ機器として使う代表例が「高齢者の見守り」です。自宅兼の商店で、店主が店に出ている間、高齢者のいる奥の部屋や2階の部屋に盗聴器を設置。高齢者の声を常に聞こえるようにして見守りに使います。
盗聴器をセキュリティ機器として使うケースに「クレーマー対策」があります。顧客対応がこじれ、来社したクレーマーを応接室に通す際、応接室に盗聴器をセットするのです。
こうしてクレーマーと対応スタッフの会話を、隣室に控えているスタッフに聞かせるというわけ。恐喝や暴力沙汰になった時に、すぐに対応するためです。
盗聴器を風俗嬢がカバンに潜ませる
盗聴器をセキュリティ機器として使うケースに「風俗嬢の安全確保」があります。デリバリー式の風俗でよく使われているようです。風俗嬢は、カバンに潜ませた盗聴器の電源をオンにしたまま、ホテルの部屋へ入室します。
客とのやり取りを、ホテル周辺でクルマを止めている送迎ドライバーが受信。料金の受け渡しはもちろん、お客とのトラブルがないかをチェック。見守り用途に盗聴器が使われているわけです。
これなら風俗嬢の助け声が聞こえたら、即座に駆けつけられます。風俗嬢は、お客に危険性がないと判断したら、盗聴器の電源を切るシステム。これを合図に送迎ドライバーは事務所に戻るわけです。
実際、ラブホテル街では突然、停波したり発信する盗聴器の電波が見つかることがあります。そういった場合は、そのほとんどが風俗嬢が携帯する盗聴器からの電波です。

ラジオライフ編集部

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