同じ白黒パトカーでも検挙の姿勢がまったく違う
街で目にする白黒パトカーですが、じつは自ら隊(自動車警ら隊)と所轄の警らとでは、内部の様子がまったく違っています。自ら隊のパトカーは不審な人や物を見つけて捜査することがおもな任務。一方の所轄のパトカーは比較的、リラックスして巡回しているのでした。
自ら隊のパトカーは攻撃的な姿勢
同じ白黒のパトカーが街を走っていても、自ら隊と所轄のパトカーとでは、その姿勢が大きく違っています。自ら隊は自動車警ら隊の略称で、読み方は“じらたい”。警察署の管轄を越えて県内全域で活動できます。所轄は所轄警察署のことで、その地域を管轄している警察署のことです。
自ら隊のパトカーは常に周囲に目を配っているので、車内の私語はありません。乗務中は犯罪の芽を見つけ出して検挙するという、攻撃的な姿勢でいるからです。対して、所轄のパトカーは管轄内を巡回しているだけ。犯罪が起こっていたら対処する受け身の姿勢なので、自ずと車内の緊張感も違ってくるわけです。
実際、元自ら隊の車長は自らパトカーのハンドルを握り、道行く人の不審な行動や街のちょっとした異変に目を配っていたといいます。自ら隊は昼間、後輩が運転して車長が周囲を警戒。夜は交代する仕組みです。
パトカーの相勤員とは半年間は乗務
これは不審者の出没や犯罪は夜間に多発するので、車長がパトカーを運転した方がすぐに対応できるため。「相勤員とは半年間は組んで乗務するので、相性が悪いとお互い苦労しますよ。中には意地の悪い車長もいますからね」と話します。
「乗務が終わると後輩がパトカーを磨いて、次の隊に引き継ぐんですが、引き継ぎ相手も後輩。意地の悪い車長だと、ここが汚れているとか難癖を付けて、引き継ぎでどこを見ているんだと乗車前に怒られる」こともあるのです。
白黒パトカーでも車内の様子が違うのは自ら隊と所轄といった違いだけではありません。パトカーには「誰と組むかによって車内の空気はガラッと変わりますね」という違いもあるようです。
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ラジオライフ編集部
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