交通違反の取り締まりを専門とするパトカーとは
交通部を志望する警察官の憧れといえるのが、「交通機動隊(交機)」です。交機はスピード違反や信号無視、シートベルト着用違反、飲酒検問といったあらゆる交通取り締まりを主な任務としています。また、同じような任務を担う部署に「高速道路警察隊(高速隊)」があります。交通違反を取り締まるパトカーを見ていきましょう。

交機パトカーには排気量の大きい車種
交機と高速隊との大きな違いは、交機が一般道を担当し、高速隊は高速道路や有料道路を担当すること。そして、交機が交通取り締まりを専門とするのに対し、高速隊は事故処理やパーキングエリアなどで起こった事件捜査も行います。
交機や高速隊で使用される交通取締用四輪車(交通パトカー)は、警らパトカーと異なり排気量が大きい車種が導入されています。警視庁をはじめとする全国の警察に多く配備されているのが、トヨタ・200系クラウンで、ロイヤルがベースです。
ところが、交通パトカーはハイパワーの3,000ccで、警らパトカーは2,500ccの廉価版。また、2016年から本格配備が始まった210系クラウンには、2,500ccまでしか設定がないため、交通パトカーには3,500ccの設定があるアスリートが採用されています。任務の特性上、交通パトカーは警らパトカーよりも足回りもしっかりしているのです。
交機や高速隊には覆面パトカーを配備
精悍な顔つきのフロントグリルなど、外観も大きく異なり、散光式赤色灯は高速走行時に風の影響を受けないよう、ルーフに直接載っているのが、交通パトカーの大きな特徴といえるでしょう。緊急走行時に光らせる前面警光灯はLEDタイプで「ピカピカピカッ」とリズミカルに光ります。
また、交機や高速隊にも覆面パトカーは配備されていて、車種はクラウンが主流。210系は覆面パトカーもアスリートが採用されています。覆面パトカーの場合、ルーフに赤色灯が入る凹みがあるのが特徴です。
なお、トヨタ・マークXも覆面パトカーとしての導入が多く、「マークXを見たら覆面パトカーと思え」といわれる地域もあるほど。フロントグリル内に光る前面警光灯が特徴的です。

ラジオライフ編集部

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