事件記者の“特権階級”記者クラブどんな場所?
事件を取材しているのは事件記者です。犯人の供述や捜査の状況といった情報を、事件記者はどうやって集めているのでしょうか。そこには警察官との奇妙な関係があるのです。事件を取材する現場の記者と警察官の関係について見ていきましょう。じつは、事件記者には“特権階級”が存在していて、それが記者クラブ員です。

記者クラブ員はパス所持で移動も自由
マスコミの事件記者といっても多種多様で、その中には“特権階級”が存在します。それは記者クラブ員です。警視庁を例にすると、新聞・通信社・テレビ局は、警視庁担当として各社10人ほどを記者クラブに登録しています。
警視庁本部や主要警察署には、記者クラブ員のための専用部屋が用意され、警視庁本部の部屋は1社約10畳で担当記者たちは毎日ここに“出勤”します。
当然のことながら、警視庁本部への通行パスを持っており、庁舎内の移動も自由。事件の花形である捜査一課や、秘密のベールに包まれた公安部の部屋を訪ねて取材することもできるのです。記者クラブ員が特権階級と呼ばれる理由はここにあります。
記者クラブは事件や事故がアナウンス
記者クラブ室の隣には広報課があり、重大事件が発生すると広報課員が伝えに来る仕組み。時には正式に「広報文」という書類が出ることもあります。
火災や事故などは、記者クラブ室に設置された、東京消防庁の総合指令室と結ばれたスピーカーからアナウンス。事件や火災などの発生を知ると、記者クラブ員は一斉に現場を目指します。
それと同時に、本社にはカメラマンの派遣を要請し、所轄の警察署へも取材記者を向かわせます。現場の映像だけではニュースは作れないので、取材が必要になるからです。(文/元事件記者)

ラジオライフ編集部

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