オービスの種類に当初は「踏み板式」もあった？
オービスといえば、レーダー式やループコイル式、Hシステム、LHシステムと、さまざまな速度測定方式が採用されてきました。オービスで新たな測定方式が登場するたび、それを察知するレーダー探知機も進化してきたという歴史があります。じつはオービスに、ネズミ捕りでおなじみの「光電管式」が試されたこともあったのでした。
オービスの種類は速度測定方式で4つ
オービスは基本的に4種類あります。レーダー波を使って車速を測定する「レーダー式オービス」と「Hシステム」。そして、近年主流になっている、道路に埋め込まれたループコイルによって測定する「ループコイル式オービス」と「LHシステム」です。
そもそも無人式の自動速度取り締まり装置「オービス」という名称は、1970年ごろにアメリカから輸入されたループコイル式の「オービス（ORBIS）Ⅲ」という製品名に由来しています。
その後、10.525GHzのレーダー波を使って車速を測定する、いわゆる「レーダー式オービス」が登場。“和製オービス”はオービスⅢに遅れること約3年後に登場しました。
オービスの種類で踏み板式も試された
オービス登場当初は、さまざまな測定方法が試みられており「レーダー式」もその1つでした。また「ストレインゲージ式」という、別名「踏み板式」と呼ばれるオービスの種類もありました。
ほかの測定方式と決定的に違うのがセンサーがクルマと接触することで寿命が短く、オービスの種類としては不向きだったようです。なお、この機種はオービスⅢSと呼ばれ、撮影部はTKK製、センサーは共和電業製でした。
ネズミ捕りでおなじみの「光電管式」を採用したオービスもありました。光電式速度センサーはオービス登場当初、現在知られているような日本無線のお家芸ではなく、共和電業のものでした。
本体もコンパクトでオリジナリティがありましたが、センサー（送受光器）を側溝に設置する必要があり、雨水や泥が流れ込むというメンテナンス性の悪さから導入が進みませんでした。
ラジオライフ編集部
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