可搬式オービスの主流は分割タイプ「LSM-310」
「可搬式オービス」の導入が全国各地で進んでいます。2022年度に新潟県警が導入を決めたことで、可搬式オービスは47都道府県すべてに配備されることになりました。そして、新潟県警の入札では、これまで可搬式オービスを製造していなかった「日本無線」が落札していたことが判明したのです。可搬式オービスの種類を見ていきましょう。
可搬式オービスにスキャンレーザー
2016年頃から試験的に運用が開始された「可搬式オービス」。メーカーは東京航空計器(TKK)とスウェーデンのSensys Gatso Group(SGG)、さらに最近では日本無線(JRC)が参入しています。
TKKの測定方式は世界でも類を見ないスキャンレーザー方式。SGGは24.1GHz帯のレーダー波を使用しています。日本無線もレーダー式ですが、今のところ詳細は不明です。
TKKの可搬式オービス第1号は「LSM-300」です。2021年からストロボとカメラを分割できる「LSM-310」が登場し、現在の可搬式オービスの主流になっています。
可搬式オービスは複数台を同時に計測
SGGの可搬式オービス「MSSS」は、Mobile Speed Safety Systemの略です。150m手前から1秒間に21回のレーダーを照射し、車速を計測。複数台を同時に計測し、違反車両のみを記録できるといいます。
JRCの可搬式オービスは、新潟県に配備されたということ以外ほとんど情報はありませんが、本体下部の四角は平面レーダーアンテナで、上部の白い箱にセンサーらしきものを4つ搭載しています。
なお、MSSSの可搬式オービスの兄弟機といえるのが、固定式の「SWSS(Speed Worning Safty System)」。2014年に埼玉県で2機が試験運用され、その後2016年頃から埼玉県北本市と岐阜県大垣市で実戦配備されています。
ラジオライフ編集部
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