ネズミ捕り現認係が潜むのは道路脇とは限らない
測定方式が光電式・レーダー式を問わず、ネズミ捕りは「スピードの出やすい道路」で「現認係が隠れやすく」かつ「違反車両を止めてサインさせるスペース」がある場所で行われます。とはいえ、速度測定地点に待機している現認係はいつも道路脇に潜んでいるわけではありません。中央分離帯にも注意が必要です。
現認係は見えにくいところで待機
まずは光電式のネズミ捕りの取り締まりの流れを確認していきましょう。車速は、3m間隔で設置された2つのセンサー(送受光器と反射器の間をレーザー光が往復している)を、前輪のタイヤが横切る時間差から割り出します。
送受光器と反射器を道路に垂直に、正確に3m間隔で設置。仮に、3mを60km/hで通過すると180ms(1000分の180秒)、90km/hだと120ms(1000分の120秒)かかる計算です。現認係は、ドライバーから見えにくいところで待機しています。
指定した速度よりも超過したスピードで車両が通過すると、速度測定器の警報音が鳴り速度が点滅表示。測定器の警報により、現認係は速度超過車両のナンバー・車種・色などを停止係に無線または有線で連絡します。
光電式のネズミ捕りの目印がパイロン
こうして違反車両は停止係に止められ駐車スペースへ誘導。免許証と車検証を持ってサイン会場へ行くと、速度印字されたものを見せられて違反キップが切られるというわけです。
このように、光電式のネズミ捕りは現認係の真横で速度測定しているため、送受光器を見つけてからでも速度を落とせば、違反せずに済む可能性は高くなります。また、道路上に置かれた送受光器にバイクなどが衝突しないように、パイロンが置かれてることもしばしばです。
このため、道路脇に不自然に置かれたパイロンは光電式のネズミ捕りの目印。付近に待機している現認係の警察官も目印になります。ただし、現認係が潜んでいるのは道路脇とは限りません。とくに注意したいのが車線が左右に分岐した中央分離帯。ブリンカーライトと呼ばれる点滅灯の背後に潜んでいることもあるのです。
ラジオライフ編集部
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