デジタル機の機能を生かした「デジ小」楽しみ方
「デジ小」や「デジコミ」と呼ばれるデジタル小電力コミュニティ無線は、144MHz帯アマチュア無線を挟むように142MHz帯と146MHz帯にそれぞれ9チャンネル、合計で18チャンネルの割当てがあります。デジタル機の機能を活かしたデジタル小電力コミュニティ無線ならではの楽しみ方を見ていきましょう。
デジ小はGPS搭載で位置情報を送受信
デジタル小電力コミュニティ無線は、18chが呼び出しチャンネルに設定されているので、ここでデジタル簡易無線のようにCQを出すことが可能。1~17chの通話チャンネルに移って交信します。
送信出力はCB無線と同じ500mWで、特定小電力無線の50倍。規格内のアンテナ交換が認められ、いわゆる“2メーター”の伝搬特性を備えることから、独自の飛びを見せます。
また、GPSを搭載し、位置情報を送受信しているので、相手局との距離や方角をディスプレイに表示。デジタル機の機能を活かしたデジタル小電力コミュニティ無線ならではの交信が楽しめます。アイコムの「IC-DRC1」を例にして、デジタル小電力コミュニティ無線ならではの遊べる機能を見ていきましょう。
デジ小には無線機ごとに固有の機器ID
IC-DRC1は音声デジタル化方式は独自開発した「TOKUDER」を搭載。1回の連続送信時間は60秒で、混信を防ぐためのキャリアセンスを備えます。サイズは55W×101.5H×23.1Dmm、重さは110g。実勢価格は24,000円です。
従来のライセンスフリー無線機には無い、デジタル波の情報量を活かした機能がデジタル小電力コミュニティ無線には搭載されています。アイコムのWebサイトからダウンロードした専用ソフトを入れたPCと接続して使う機能です。本来は地域コミュニティ向けの機能ですが、遊べる要素が満載なのです。
デジタル小電力コミュニティ無線は、無線機ごとに固有の機器IDが割り振られています。起動時のオープニング画面に表示される「3ケタ数字-8ケタ数字」が機器IDです。この味も素っ気もない機器IDを自分の好きな名称、コールサインなどに書き換えることができます。
デジ小は相手局の現在地などを表示
これはIC-DRC1本体では行えず、アイコムが無償配布する編集ソフト「CS-DRC1」をインストールしたPCに接続。PC上で書き換えます。
文字数は全角6文字(半角12文字)なので、フリラーはコールサインにするのが定番です。「機器名称送信」の“ON”をチェックすれば完了。受信局のディスプレイにあなたのコールサインが表示されます。
「本体設定」の「機器名称」に、コールサイン「アキバRL1980」を入力。「機器名称送信」をONにして、IC-DRC1に書き込めば設定は完了です。
このほか、アイコムのWebサイトで配布されるPCソフト「RS-DRC1」を使用すると、IC-DRC1を接続したPCの地図画面に、相手局の現在地や移動ルートを表示することが可能です。
個別登録した相手局の位置情報は、相手局の信号を受信するか、IC-DRC1のサーチボタンを押して取得します。本来は子どもや老人の見守り用なのですが、いろいろな遊びにも応用できる機能です。
■「デジタル小電力コミュニティ無線」おすすめ記事
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免許不要で楽しめる「フリラ」の4バンドとは?
アイコムのデジ小「IC-DRC1」のセッティング法
ラジオライフ編集部
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