ディープフェイク技術とされる4つのパターンとは
政治家のフェイク動画が拡散されたり、リベンジポルノで悪用されるなど、物騒な話題に事欠かない「ディープフェイク」。そもそも「ディープフェイク」とは、機械学習アルゴリズムであるディープラーニングを利用して2つの画像の一部を交換する技術を指す言葉でした。ディープフェイク技術とされる主なパターンを確認していきましょう。

ディープフェイク技術にさまざまな要素
最近ではディープフェイクは「本物のようなリアルなフェイク動画やフェイク画像」という意味合いに変わってきています。ひとえにディープフェイクの技術といっても、現在ではさまざまな要素があるわけです。
本来のディープフェイク技術である「顔の入れ替え」。動画の顔を別人に入れ替えるもので、世間で「ディープフェイク」と呼ばれるものは主にこれを指します。
AIによるディープラーニングで元の顔と別の顔の特徴を学習させ、違和感の無い入れ替えを実現するというディープフェイク技術で、フェイクポルノなどに悪用される事例もあります。
ディープフェイク技術で架空の人物の顔
表情の操作もディープフェイク技術の一種。無表情の顔を笑顔にさせるといったもので、記者会見の改ざん写真騒動で使われた事例があります。本来は映像や画像の修正に使うディープフェイク技術ですが、AIによるディープラーニングにより、精巧な表情を再現できるようになっています。
年齢や性別を変更するアプリに使われている「特徴の変更」も、ディープフェイクの技術の一種でしょう。肌をキレイにする、目を大きくするといった、従来の加工アプリを進化させたものとディープフェイク技術を考えると分かりやすいかもしれません。
実在しない架空の人物の「顔の生成」も、最近問題になっているディープフェイク技術の一つ。AIによってリアルな顔写真の生成が可能になったことで、主に肖像権フリーの人物素材として利用される一方で、SNSで偽アカウントのプロフィール写真に悪用されるといったディープフェイク技術のトラブルも発生しているのです。(文/pusai)

ラジオライフ編集部

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