GBAソフトのバッテリーバックアップをFRAMに換装
ゲームボーイアドバンス(GBA)ソフトのセーブ方式は、バッテリーバックアップ、EEPROM、FRAM、Flashの4種類。中でもバッテリーバックアップはほかの3方式とは異なりSRAMを使う揮発性メモリのため、内蔵のボタン電池が必須です。そこで、GBAソフトのバッテリーバックアップをバッテリー交換不要のFRAMに換装する方法を紹介します。

GBAソフトは電池切れでデータを消失
バッテリーバックアップのGBAソフトは電池が切れるとセーブデータが消えるだけでなく、セーブ自体も行えなくなってしまいます。定期的な電池交換が必要ですが、中古ソフトの場合、既に電池切れしていることも少なくありません。
そこで実践したいのが、バッテリー交換不要なFRAMへの換装。GBAソフトの初期ロットの中には、バッテリーバックアップでもFRAMとピン互換のあるSRAMが使われている型番があり、そのまま付け替えが可能です。
GBAで使われているSRAMは、32kbit×8の256kbitのもの。これと互換性のあるFRAMはサイプレス製「FM1808-70-SG」などですが、国内で入手しようとした場合、価格は1,000円程度と安くありません。
そこで、オススメはFRAMが採用された既存のGBAソフトから移植する方法。中古で売られている安いFRAM採用のソフトであれば何でもOKで、例えば『ナルトRPG』であれば中古価格は80円程度と激安です。
GBAソフトのFRAM換装にはヒートガン
GBAソフトのバッテリーバックアップをFRAMに換装する手順は、まずはFRAMを抜き取るカートリッジをY字ドライバーを使って分解し、基板を取り出します。左側がFRAMなので、ヒートガンを使ってハンダを溶かしてください。フラックスを塗るとハンダが溶けやすいでしょう。
同じ手順で移植先のカートリッジを分解して基板を取り出します。必要な部品がヒートガンの熱で取れないように耐熱のポリイミドテープを貼って保護。ヒートガンでSRAMを剥がし、電池はハンダごてを使うと外しやすいでしょう。
続いてFRAMを移植。FRAMの脚にハンダを盛って実装するか、基板に残ったハンダをフラックスを使って溶かして実装するかになります。熱で部品を壊さないように素早く取り付けましょう。付け終えたらゲームを起動して、セーブデータを書き込めるかチェックしてください。(文/pusai)

ラジオライフ編集部

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