持参人式定期券は誰でも都バスが乗り放題になる
路線バスの定期券、とくに通勤定期は鉄道に比べて割引率が低いバス会社が多く、平日毎日出社するような人でないとなかなかお得になりません。しかし、東京都心を走る都バスの通勤定期には使用者の名前が書かれていない「持参人式定期券」という種類があり、購入した本人以外でも自由に使い回せるため、活用法次第でお得に使えるのです。

持参人式定期券は誰でも自由に使える
東京都交通局が運営するバス路線は、山手線内を中心に100以上の路線を持ち、東京都23区内区間については1乗車210円の定額制となっています。定期券についても同様に、東京23区内区間が自由に乗り放題となるタイプが発売され、通勤定期の価格は1か月9450円、3か月2万6930円です。
割引率で考えた場合、都バスの通勤定期は割引率が高いとはいえず、1か月定期の場合で月45回以上、3か月定期では月43回以上乗車しないと元を取ることができません。さらに、東京都交通局にはポイントプログラム「ToKoPo」もあり、定期利用以外でポイントが貯まることを考えると、さらに定期利用のおトク度は下がります。
ところが、都バスには「持参人式定期券」という利用者の名義が書かれていないタイプが存在。持参人式定期券を選ぶと、誰でも自由にその定期券を利用することができます。持参人式定期券には、利用者が家族限定といった制限もないため、事務所のスタッフ内で1枚の定期券を使い回すといったことも可能です。
持参人式定期券使い回しでコスト節約
持参人式定期券を家族で使い回すパターンとしては、朝夕の通勤に両親が利用し、夕方以降は息子・娘が学習塾へ通う際に再度活用するといった使い道が考えられます。この方法であれば、持参人式定期券で毎月60回以上の乗車することも難しくないため、1か月定期であっても元を取りやすくなります。
また、スタッフが都心で移動することが多い事務所であれば、持参人定期券1枚を用意しておくことで、移動コストを大幅に節約することが可能。山手線内に限れば、東京メトロ以上にネットワークが充実しているため、持参人式定期券で都バスをうまく活用すれば移動時間の節約にもつながります。
なお、都バスの持参人式定期券は磁気カードのほかに無記名式PASMOへ定期券登録することでも利用可能です。ただし、記名式PASMOへ定期券を登録した場合は再発行が可能ですが、持参人式定期券や無記名式PASMOは再発行に対応していないため、利用する際の管理には十分注意する必要があるでしょう。

ラジオライフ編集部

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