BCLラジオの定番モデル不在が続いている裏事情
受信比較の基準となるポータブルラジオの定番は長らくソニーの「ICF-SW7600GR」(2001年発売)でしたが、ソニーが2018年にBCLラジオから撤退。そこへ同年、新生アイワが小型BCLラジオを発売することで、2018年以降は「AR-MD20」が定番モデルとなりました。しかし、そのAR-MD20も終売となったのです。
BCLラジオからソニーが2018年に撤退
高所での遠距離受信など、移動先でラジオ受信を楽しむためには、小型ポータブルラジオが必須です。そのラジオは高性能であることはもちろんですが、入手しやすいことも大切です。
受信比較の基準となるポータブルラジオは長らくソニーの「ICF-SW7600GR」(2001年発売)でした。しかし、ソニーが2018年にBCLラジオから撤退し、基準モデル不在の事態に陥りかけます。
そこへ同年、新生アイワが小型BCLラジオの「AR-MD20」と「AR-MDS25」を発売。両機は中華ラジオのOEMではありましたが、“国内メーカー製”であることから入手しやすく、基準モデルとするには大変ありがたい存在でした。
BCLラジオのポストAR-MD20を決定する
ところが、AR-MDS25は発売からわずか3年で、生産を終了。そして2023年に、アイワがラジオ事業から撤退の気配となり、AR-MD20も終売となったのです。
そこで今回は新しい基準モデルを選ぶため、1万円前後で購入できる5台の小型ポータブルBCLラジオをセレクト。各機種を総合的に評価し「ポストAR-MD20」を決定します。
その結果、第1位はXHDATAの「D-808」となりました。その理由は5機種中、AM波とFM波の感度がもっとも高く、少ない雑音で受信できたからです。そして、TECSUNの「PL-330」を第2位にしました。(文/渡辺タケシ)
ラジオライフ編集部
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