アナログ簡易無線でスキャン対象から外す周波数
テーマパークやショッピングセンターで使われるレジャー無線は多種多様。簡易無線や各種業務無線、特定小電力無線といったさまざまな無線が運用されています。そんなレジャー無線の中で、受信のメインターゲットになるのは簡易無線。現在は、アナログ波とデジタル波が混在している状態です。

アナログ簡易無線の348MHz帯の現在
簡易無線はアナログ波の348MHz帯に、出力1Wの小エリア簡易無線(20チャンネル)が割当てられており、2022年11月30日の終了期限が2年間延長されました。
大阪府で2001年に開園したユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、小エリア簡易無線が大量に使用されていたのですが、現在はすべて廃局。他の通信システムに移行しています。
小エリア簡易無線が制度化された1994年当時、簡易無線はチャンネル固定で免許されており、20チャンネルの中からユーザーが自由にチャンネルを変えられる小エリア簡易無線は画期的でした。
アナログ簡易無線の154MHz帯も激減
しかし、出力1Wで通信範囲が狭く、使用者が少なかったようです。現在、無線機も耐用年数を超えており、廃局の報告も届いています。使用期限が延長されても、使用者がいないレジャー無線といえそうです。スキャン速度の遅い受信機であれば、対象から外してもよいでしょう。
簡易無線の154MHz帯のアナログ波も同様です。総務省による強制デジタル化の対象にはなっていませんが、使用者は激減しているようです。以前は通信距離を必要とする運転代行業の使用が多く見られました。
しかし、運転代行業の無線連絡は早い段階で携帯電話に移行。レジャー施設を対象にするなら、154MHz帯のアナログ波もスキャン対象から外してもよいでしょう。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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