聞けるマスコミ無線「VHF帯放送連絡波」周波数
VHF帯放送連絡波の割当て周波数は、168MHz帯と166MHz帯に分かれています。168MHz帯は「高群」と呼ばれ、携帯基地局側が使用する周波数帯。割当て周波数は168.528125~168.896875(6.25kHzステップ)です。基地局のアンテナは、見晴らしの良い高所に立つテレビ放送の電波塔に併設されることが多く、送信出力も10~50Wと強力です。
高群に低群の音声を乗せる折り返し
そのため、VHF帯放送連絡波の高群は、ハンディ機に付属アンテナを接続した状態でも、しっかりと受信できます。街中のビル影や店舗内などでも受信できることがあるほどです。
一方のVHF帯放送連絡波の166MHz帯は「低群」と呼ばれ、168MHz帯から2MHz下にあり、報道ヘリや中継車、ハンディ機などの携帯局(移動局)が使用します。割当て周波数は、166.528125~166.896875(6.25kHzステップ)です。
テレビ局によって運用スタイルは異なりますが、高群に低群の音声を乗せる「折り返し」があれば、高群を受信しているだけで双方の音声を聞くことができます。
高群と低群をまとめてスキャンする
しかし、在京キー局は折り返しをしないようで、現場の音声を聞くためには双方の受信が必要です。また、折り返しをする一部の関西の準キー局などでも、現場のハンディ機同士の通話が、低群で行われることがあります。
現場での通話を聞き逃さないためには、高群と低群をまとめてスキャンしたり、複数のサーチバンドをつなげて連続サーチするサーチリンク機能を活用してください。
ちなみに、VHF帯放送連絡波の周波数は、168.634375MHzのように下6ケタの細かい数字になっています。6.25kHzステップで割当てられているのですが、そこに3.125kHzのオフセットがされているためです。
ラジオライフ編集部
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