受信機のアンテナ長が150MHzで50cmになる計算式
電波は上下対称の波を繰り返しながら飛んでいきます。頂点から頂点への1組の長さが周波数を決める1波長です。波長の計算式は「波長(m)=300÷周波数(MHz)」。「300」は光(電波)の速度30万km/sから算出しています。受信機のアンテナ長の計算式を見ていきましょう。

受信機のアンテナは波長から計算する
アンテナは長ければ長いほど感度は良くなりますが、最低どれくらいの長さが必要なのでしょうか? ハンディ機に装着して持ち歩くことを考えると、50cmくらいが限界です。
とはいっても、漫然と決めているのではありません。おもしろ無線の受信は電波工学に基づく物理現象なので、アンテナの理想の長さは計算によって求められます。
電波のチャンネルである周波数を決めているのは「波長」です。おもしろ無線の電波は、上下に波打ちながら飛んでいきます。この波打ちの1組分の長さが波長で、この数字から「波長(m)=300÷周波数(MHz)」という公式で周波数が算出されるのです。
受信機で短くても効率の良いアンテナ
例えば、150MHzの波長は、300÷150MHz=2mになります。この計算式で得られた波長の2mが、150MHzの電波を効率良くキャッチするアンテナの長さに影響してくるのです。
受信する際、短くても効率の良いアンテナは1/2波長形アンテナになります。これは、受信したい周波数の波長を半分にした長さのエレメントで構成されるアンテナです。
150MHzを目的にするなら2mの半分、全長1mのアンテナになります。これでもハンディ機に装着するには長過ぎるアンテナです。ハンディ機の携行性を活かすのが、1/2波長をさらに半分にした1/4の長さになった1/4波長形アンテナ。これが約50cmとなるわけです。

ラジオライフ編集部

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