DJ-X11Aはビギナーにも最適な2波同時受信モデル
2022年になってアルインコのハンディ機が、構成部品の供給が絶たれたことから、次々と生産終了が近いことをアナウンスされています。フラッグシップモデルである「DJ-X11」シリーズも、その1台になってしまいました。とはいえ、ストック部品で生産は継続され、流通在庫もあります。DJ-X11Aのエアーバンド性能を見ていきましょう。
DJ-X11AはAGCを搭載して音声受信強化
DJ-X11シリーズは、すぐに市場から消えるわけではないので、流通在庫をじっくりと見極めてください。「DJ-X11A」は、DJ-X11のエアーバンドバージョン。単に、プリセットメモリーをエアーバンドの周波数に書き換えた製品ではありません。
ベースモデルとなったDJ-X11は、発売当時に流行っていた航空機から送信されるACARSのデータ信号を、PCで解析する際のデコード率を上げるため、弱い電波を増幅するAGC機能を搭載しなかったのです。そのため、エアーバンドの弱い音声波を受信した際、音量が不足することに…。
ACARS受信が、スマホアプリの「Flightradar24」に取って代わられたことで、AGCを搭載して音声受信を強化したAバージョンの「DJ-X11A」が登場したのです。
DJ-X11Aは最初の1台として購入もあり
DJ-X11Aは、2つのバンドで自由にAMモードが設定できる2波同時受信モデル。しかし、サブバンドの225~336MHzは、メーカー保証外の周波数帯。これは、つまり感度が良くないことを意味します。
とはいえ、受信できるメリットは絶大で、基地直近で専用アンテナを接続すれば、管制側の強い電波を受信することは可能です。
アルインコ受信機に期待するイヤホンアンテナ機能ですが、DJ-X11Aはやや劣る印象。この点は期待しないでください。実勢価格が42,000円と2波同時受信モデルとしてはリーズナブルで、最初の1台としての購入もありでしょう。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- YouTubeを広告なしの国から視聴する裏ワザとは - 2024年11月22日
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
エアーバンド受信向けDJ-X11Aが登場した裏事情
受信機DJ-X11Aに搭載された「AGC」の役割とは?
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]