光電管式取り締まりの仕組みは誤動作の可能性アリ

主に都市部で使用される光電管式の速度違反の取り締まり。とはいえ光電管式の取り締まり現場ではじっくり観察しにくいもの。そこで、測定装置の現行最新鋭機「JEM-340」を例に、光電管式ネズミ捕りの取り締まりの仕組みを紹介しましょう。光電管式の取り締まりはその仕組み上、誤動作の可能性があったのです。

光電管式の取り締まりの仕組みは3m区間の計測

光電管式（通称JRC）の速度違反取り締まりは、3mの区間をクルマが何秒で走るか時間を計測し、公式の「道のり÷時間＝速さ」を用いて速度を算出する仕組みです。ストップウォッチのボタンの仕組みを果たすのが、レーザー光線（3mW）を利用した「送受光器・小型反射器」という組み合わせのセンサーユニットです。

この光電管式の取り締まりユニットは3ｍ間隔で2セット設置され、前輪がスタートボタン側ユニットのレーザーを遮ると計測を開始。その前輪が3m離れたストップ側レーザーを遮り、光電管式の取り締まりの計測を終了する仕組みです。

正確な測定には、光電管式の取り締まりユニット間の距離、設置高（路面から14cm以下）、道路に対する角度などの細かい調整が必要。実は光電管式の取り締まりのJEM-340は、セッティングを容易にするため上部カバー下に、路面反射鏡確認用のデジタルカメラと液晶モニターをコンパクトに内蔵しています。

光電管式の取り締まりの仕組みは誤作動の可能性

光電管式の取り締まりの送受光器前部に見える2つのツマミは、カメラのピントとモニターの輝度の調整用です。それでも光電管式の取り締まりのセッティングは手間なため、送受光器と路面反射鏡の計4か所に消えにくいチョークで線を引き、次回のセッティングで使ったりすることもあるようです。

そんな光電管式取り締まりの速度測定装置にも仕組み上、誤作動の可能性があります。光電管式の取り締まりのスタートが入る時とストップの入る時にクルマの異なる部分でビームを遮蔽した時、道路の凹凸によるクルマの上下動（ピッチング）などでも仕組み上、正しく計測できません。光電管式の取り締まりは測定区間を斜めに走行しても仕組み上、誤差が生じそうです。

いずれにしろ広範囲で測定しているレーダーと違って、光電管式の取り締まりは現認係の真横で測定しているため、送受光器を見つけてからでも速度を落とせば、違反せずにすむ可能性は高くなります。また、光電管式の取り締まりで測定された数値が異常に高いと感じたらピッチングの影響も疑ってみましょう。（文／礼田計）

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