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FMラジオのスカイツリー移転で一部が弱電界地に

在京のFMラジオ局が2012年4月に、東京タワーから東京スカイツリーへ送信所を移転しました。しかし、これに伴い新たな利害関係を生んでいます。首都圏では2015年12月に、AMラジオ放送局が一気にFM波へとなだれ込んできます。迎え撃つFMラジオ局にさまざまな思惑が渦巻いているのです。



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FMラジオのスカイツリー移転で一部が弱電界地に

スカイツリーのFMラジオは7kWに減力

東京スカイツリーに移転したのは、J-WAVEとNHK-FMの2局です。当初、FMラジオ局は10kWのままでの移転を目指していたようです。しかし、アンテナ地上高がこれまでの倍近くになるため、他局から横やりが入って7kWに減力させられたというのがもっぱらのウワサです。

移転して見通し距離が増えた分、移転したFMラジオ局が確かに遠くまで聞こえるようになったのは事実。一方でこれまで安定して聞こえていた地域が一部弱電界地となってしまうなど、両手を挙げて喜べる状況ではありません。

J-WAVEは東京タワー南側エリアの受信環境が悪化。2015年8月、東京都港区南西部を対象とした中継局(88.3MHz/100W)の予備免許を受けました。なんとも因果なものです。

非移転組のFMラジオ局は大幅に改善

一方の非移転組のFMラジオ局は、思わぬところで利益を手にしました。エフエム東京は2013年2月、これまで東京タワーの200m付近に設置していたアンテナを、NHKアナログテレビが使用していた跡地の頂上付近320mへと移転したのです。

出力は10kWのままアンテナを効率化させ、最大実効輻射電力を40kWから125kWへと従来の3倍に。埼玉、千葉、神奈川といった周辺エリアでの受信状況は大きく改善しました。

周辺の県域局でも、動きが出始めています。例えば、神奈川県のFMラジオ局・横浜エフエム放送は、2013年6月に、送信所を横浜市磯子区の円海山(153m)から秦野市の大山(1,252m)山頂付近に移転しました。

FMラジオ放送各局にさまざまな思惑

既存の無線中継施設に間借りするかたちでの設置だったにもかかわらず、自然保護団体からの反対にあったり、既存アンテナ設備への電波干渉が懸念されることから設置高を低く抑えたりしたようです。

移転によって東京方面での受信状況が大きく改善された一方で、大山から見て円海山の裏側になる横浜市磯子区、金沢区、横須賀市が弱電界地域に陥りました。このため、2015年8月に中継局(87.0MHz/100W)の予備免許を受けています。

首都圏では2015年12月に、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送のAMラジオ放送局が、一気にFM波へとなだれ込んできます。迎え撃つFMラジオ放送各局にも、さまざまな思惑が渦巻いているのです。この情報は『ラジオライフ』2015年11月号に掲載されていました。(文/手島伸英)

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