Tor Browserを使って完全匿名で情報収集する
完全匿名で情報収集するなら「Tor Browser」を使います。Tor BrowserでWebサイトを開くと、Torネットワークへ接続。日本からアクセスしてもIPアドレスが海外…といったように、身元を完全に隠すことができます。Tor Browserの入手方法と使い方を詳しく見ていきましょう。

Tor Browserでアクセス元を隠蔽
「Tor」とは複数のサーバを経由することで、アクセス元を隠す技術。この技術を簡単に使えるようにしたのが、「Tor Browser(Torブラウザ)」というブラウザです。
通常、アクセス解析を行えば、Webサイト閲覧者のアクセス元(プロバイダやIPアドレス)が判明し、個人特定につながります。ところが、Tor Browserならそれらを隠蔽してアクセスできるのです。
Tor Browserは無料ソフト。Tor Projectのサイトから入手することができます。
Tor Browserはプライバシー保護
犯罪に利用されるイメージがあるTor。元々は国家の検閲を避けて海外サイトにアクセスしたり、告発者の匿名性を守るためにTor Browserは開発されました。NSAを告発したスノーデン氏も、プライバシー保護のためにTor Browserの利用を推奨しています。
Tor Browserは起動するだけで身元が隠すことが可能。Tor Browserを起動して「Connect」をクリックすれば、Torネットワークへの接続が始まります。この操作が必要なのは初回のみです。
Tor Browserのメイン画面が表示されたら接続成功。あとは通常のブラウザと同じように利用しましょう。
Tor BrowserをWi-Fiスポットで活用
Wi-Fiスポットの情報漏洩を防止する時も、Tor Browserの出番です。iPhoneの場合に利用するTor Browserは「Onion Browser」。無料アプリです。アプリをインストールして開くと、Torへの接続が始まります。「successfully connected」の文字が出ればTor Browserの接続成功。匿名通信が行えます。
Androidの場合は「Orbot」と「Orfox」を使用します。どちらも無料アプリです。「Orbot」の「スタート」をタップすると、Tor通信が確立。ここでTor通信対応ブラウザの「Orfox」を起動します。
画面に「Congratulations」のメッセージが出れば接続は成功です。無料のWi-Fiスポットで人には言えないような動画を楽しんでも、Tor Browserなのでアクセス先がばれることはありません。安心して楽しめるでしょう。
Tor Browserで閲覧できるサイト
Tor Browserで見られるサイトの中で、ポピュラーといえるのが薬品系です。目を疑うほど堂々と販売されていて、種類も豊富。また、アングラではおなじみのオトナ系もTor Browserで見られるサイトで充実しています。Tor Browserではこのほか、クレジットカードや個人情報を売買するサイトも見つかるでしょう。
ちなみに、Tor Browserで見られる売買が発生するサイトでの支払いはクレジットカードではなく、Bitcoinなどの仮想通貨。アングラサイトの商取引では、匿名性を維持できる仮想通貨が効力を発揮しているのでした。
Tor Browserで閲覧できるサイトには匿名掲示板、機密情報を公開できる「Wikileaks」などもあります。特にTor Browserで閲覧できる匿名掲示板は5ちゃんねると違って、完全匿名の書き込みができるため内容もかなり過激です。一般人の個人情報を公開しているものなど、絶対に表には出せないような話題が書き込まれています。
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ラジオライフ編集部

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