スキミング犯罪は沈静化して見えても油断は禁物
スキミングはスキマーと呼ばれる機材を使って、キャッシュカードやクレジットカードの磁気情報を盗み、偽造カードを作ってお金を引き出すという犯罪。銀行のセキュリティ対策も進み、スキミングは沈静化しているように見えます。しかし、スキミング犯罪に油断は禁物です。
スキミングの手口は到底見抜けない
そうした状況を裏付けるように、2012年末から2013年にかけて、相次いで新たなスキミング被害が報じられました。被害が確認されたのは新生銀行、エポスカード、セブン銀行などが運営している都内の複数のATMです。
これらのスキミング事件が特徴的なのは、ATMに直接スキマーとカメラが仕掛けられたところにあります。以前からこうした手口の危険性は指摘されてきましたが、実際に仕掛けられた場合、防ぐことが難しいことがこの一件で如実となりました。
また、セブン銀行が公開している写真を見ると、実際に仕掛けられていたスキマーと偽装カメラはかなり巧妙な付けられ方をしています。あらかじめこういうスキミングの手口があることを警戒していなければ、到底見抜けないでしょう。
スキミングはヒット&アウェー型
この事件で犯人と目されているのが、ブルガリア系のスキミング団。被害にあったATM周辺の防犯カメラに東欧系の人物がスキマーとカメラを設置している瞬間が映されていたという報道もありました。
彼らは短期間でスキミング犯罪を行い、一定の稼ぎを得るとまた別の国へと移っていくというヒット&アウェー型だといわれています。そのため、今回のスキミング被害が沈静化しても、決して油断はできません。
単に犯人グループが海外に逃亡しているだけで、彼らが再び来日した際に犯行が行われる可能性があるからです。また、同じ手法のスキミングを使った模倣犯が出てくることも考えられます。
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ラジオライフ編集部
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