スキミングとは?従来とは一線を画す手口も出現
いま再びスキミングの脅威が大きくなりつつあります。その背景には、クレジットカードやキャッシュカードが使用する磁気カードが、スキミングに対して根本的な脆弱性を持っているからです。スキミングの定義を確認するとともに、新たなスキミングの手口を見ていきましょう。

スキミングで狙われるのは磁気カード
スキミングとは、キャッシュカードやクレジットカードの磁気データをスキマーと呼ばれる機材を使って盗み取り、そのデータを元に偽造カードを作って、不正にお金を引き出す一連の犯罪のことです。
スキミングで狙われるのは、磁気カードを利用するキャッシュカードとクレジットカード。キャッシュカードなら預金口座から、クレジットカードならショッピングやキャッングにより、お金を引き出されることになります。
このどちらのスキミングも犯人がお金を引き出すためには、暗証番号が必要。仮に、磁気カードのデータを盗まれても、暗証番号がしっかりと守られていれば経済的な実被害を被ることはないといえます。
従来のスキミングとは一線を画す手口
しかし、犯人側もそこは重々承知するところ。暗証番号の入力シーンを盗撮する手口を使ったり、言葉巧みにターゲットから暗証番号を聞き出そうとしてくるため、暗証番号による防衛も万全とはいえません。
また、従来のスキミングとは一線を画す手口ですが、広義のスキミングといえるのが、クレジットカードのカード番号などの詐取。ここ十数年のネットの普及で、クレジットカードでは磁気データのみならず、カード番号などにも犯罪の脅威が迫っています。
これは、ネット通販などでは、カード番号、名義名、利用期限が分かれば、クレジットカードの実物がなくても買い物できるからです。実際、カード情報の流出による不正利用もしばしば起きています。そうしたことから、いま改めてスキミングに対する防犯知識を身につける必要があるのです。
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ラジオライフ編集部

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