暗視カメラでサイオニクスをプロが愛用する理由
半導体の多くに使用されるシリコン。デジタルカメラなどで欠かせないCMOSセンサーも例外ではありません。サイオニクスはブラックシリコンと呼ばれる技術の供与を、研究を行ったアメリカ・ハーバード大学から得て、イメージセンサーとして製品化している会社。そんなサイオニクスの暗視カメラが「オーロラ」シリーズです。
サイオニクスはプロユースのセンサー
ブラックシリコンは製造過程でレーザーを照射することで細かな凹凸を作ると感度が高くなり、特に赤外線領域では従来品より数倍の感度を備えているとのことです。
ブラックシリコンは監視や検査などの業務用用途に使われているほか、2013年にはアメリカ陸軍のラボテストの結果、デジタルナイトビジョン用のイメージセンサーとして高く評価されたとサイオニクス社が発表しています。
そんな、一般的なイメージセンサーとは一線を画する、いわばプロユースのセンサーの画像を手軽に扱えるのが、サイオニクスの暗視カメラ「オーロラ」シリーズです。
サイオニクスのオーロラはフルカラー
1型と一般的な暗視カメラよりも大型のイメージセンサーで、有効画素数は約131万画素。1つの画素の面積が大きいことも、高感度に強い理由といえるでしょう。また、他の暗視カメラと大きく異なるのがフルカラーで暗視できる点。白黒の暗視カメラよりも現実に近い色を再現できます。
これまで、ソニー「α7S」シリーズなど明るく撮れるデジカメはありましたが、ボディだけで20万円以上する上に重いので、現場で振り回して使うのには適しませんでした。
そこで、サイオニクスのオーロラの出番。従来の赤外線カメラはボタンを少なくし過ぎたため暗所での操作に戸惑いがちですが、オーロラはボタンのクリック感もあり、ダイヤル式でモードを切り替えられるため手探りでもスムーズです。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- NHK受信料不要のチューナーレステレビに落し穴 - 2024年11月23日
- テレビ「L字テロップ」録画すると消せるのか? - 2024年11月23日
- YouTubeを広告なしの国から視聴する裏ワザとは - 2024年11月22日
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
サイオニクス暗視カメラ最上位機種は何が違う?
サイオニクスプロはISO感度819200の暗視カメラ
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]