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歩行者のいる横断歩道の一時停止違反は減ったか?

警察が取り締まる交通違反には駐車違反・スピード違反をはじめさまざまな種類があります。そして、ここ数年で警察が力を入れている交通違反のひとつが、歩行者がいる横断歩道での一時停止違反です。これは、ある調査結果をきっかけに警察が厳しく取り締まりを行うようになったのですが、はたしてその効果はあったのでしょうか。


歩行者のいる横断歩道の一時停止違反は減ったか?

横断歩道の一時停止違反が注目された

歩行者がいる横断歩道での一時停止違反が注目を集めたのは、日本自動車連盟(JAF)が2016年に行った調査がきっかけでした。ドライバーから「横断歩道で止まる自動車が少ない」といった声が多数集まったことから行われたこの調査は、結果としてほとんど交通ルールとして守られていないというものでした。

この調査は、JAF職員が信号機のない横断歩道に立ち、実際に一時停止をするかどうかを約1万台チェックするという形で行われました。すると、実際に停止した自動車は7.6%にとどまり、全国94地点のなかで半数を超える48地点で5%以下の一時停止率となってしまいました。

その後、JAFの調査は毎年行われるようになり、2018年以降は都道府県別の結果も公表。そこで明らかになったのは、歩行者のいる横断歩道での一時停止は、都道府県によって守るドライバーの割合が大きく異なることでした。

横断歩道の一時停止の取り締まり強化

2018年の調査で、もっとも一時停止が守られている都道府県は長野県で、58.6%と半数を超えました。一方で、一時停止する自動車の割合がもっとも少ない栃木県では0.9%となり、ほとんどの自動車が一時停止義務のルールを守っていないことがはっきりしたのです。

JAFの調査結果を受けて警察庁は「信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報啓発・指導の強化について」という通達を各都道府県警に発出。各都道府県警は歩行者がいる横断歩道での一時停止違反を積極的に取り締まるようになりました。

取り締まりの強化により、歩行者のいる横断歩道で一時停止する自動車は増えたのでしょうか。JAFが行った最新の調査である2021年版によると、一時停止する自動車は全国平均で30.6%となり、2018年と比べて3倍以上増えていることがわかります。


横断歩道で一時停止する割合が増えた

都道府県別にみていくと、一時停止する自動車の割合がもっとも高かったのが長野県の85.2%でした。長野県は、2018年調査時点ですでに58.6%と高く、3年間でさらに一時停止の習慣が浸透した形となります。そのほか、2021年調査では静岡県の63.8%、山梨県の51.9%、石川県の50.7%が半数超えの県となっています。

一方、一時停止する割合がもっとも低かったのが岡山県ですが、それでも10.3%と10%未満の都道府県はありませんでした。このことから、各都道府県警による歩行者のいる横断歩道での一時停止違反の取り締まりや関連する啓発活動はある程度効果的だったといえるでしょう。

なお、歩行者のいる横断歩道で一時停止をおこたった場合、「横断歩行者等妨害等」という違反になります。違反の点数は2点、反則金は普通車(軽自動車を含む)では9000円です。

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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