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可搬式オービス取り締まりにスピード抑止効果?

警察の可搬式オービスによる取り締まりについては、警察のお金儲けのためでは?という批判が常にあります。しかし、警察が取り締まりを行う際に大義名分としているのは「スピード抑止で事故を減らすため」というものです。それでは、実際に可搬式オービスの取り締まりを行うと走行するクルマのスピードは下がるのでしょうか。


可搬式オービス取り締まりにスピード抑止効果?

可搬式オービスを活用した実証実験

可搬式オービスを含むスピード違反の取り締まりについて、警察が大きな目的として掲げているのが、定期的に取り締まりを行うことで、走行車両のスピードを抑止するというものです。実際、2021年に発生した自動車死亡事故のうち、スピード違反が主な原因だったケースは5.4%にのぼっています。

それでは、実際にスピード違反の取り締まりを行うことで、どの程度自動車の走行速度が減少するのでしょうか。この点について、新潟県警が2021年9~11月の3か月、可搬式オービスを活用した実証実験を実施しました。

この実証実験は、新潟県警が2020年度予算で計上予定だった可搬式オービスが、新潟県議会の反対で見送りになったことを受けて行われたもの。新潟県警としては、可搬式オービスの効果を実験で実証することで、今後の導入への道筋をつけようという狙いがありました。

可搬式オービス取り締まりで71枚撮影

新潟県警が行った実証実験は、新潟市内から5地点を選び、定期的に東京航空計器製の可搬式オービスによる取り締まりを行うというものでした。このうち、3地点についてはそれぞれ1か月・2か月・3か月と取り締まり期間を変え、スピード抑止効果を比較しています。

また、残り2地点については、90日ごとに可搬式オービスの取り締まりと警察官の街頭監視だけで取り締まらない期間を交互に設定。実際に可搬式オービスで取り締まりを実施した場合、どの程度スピード抑止効果がアップするかを計測しました。

ちなみに、可搬式オービスの実証実験期間中、取り締まり対象となるスピード違反の車両を発見した場合は、違反切符が切られていたとのこと。警察庁の「可搬式速度違反自動取締装置の運用状況(令和3年度末)」によると、新潟県警の可搬式オービス撮影枚数として71枚が記録されています。


可搬式オービス取り締まりに抑止効果

はたして、可搬式オービスの効果はあったのでしょうか。まず、取り締まり実施期間を変えた比較については、実験前と比べ1か月実施の場合は平均速度が7.5km/h減少、2か月では8.9km/h、3か月では7.6km/hそれぞれ減少しました。

また、可搬式オービスの取り締まりと警察官の街頭監視を交互に実施した比較では、1地点は街頭監視期間が5.8km/h減少なのに対し、可搬式オービス取り締まり期間は7.4km/h減少。もう1地点でも街頭監視期間が5km/hに対し。可搬式オービス取り締まり期間は5.4km/h減少となりました。

いずれの実験結果も、実験前と比べ平均速度が5km/h以上減少していることから、可搬式オービスでの取り締まりにスピード抑止効果があることが立証されたことになります。この結果がものをいい、2022年度の新潟県予算では可搬式オービスの導入費用が無事計上されることになったのです。(写真提供/オービスガイド)

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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