HシステムはNシステムとしての機能も持っていた
走行中の車両に断続的にレーダーを照射して速度を計測するオービスが「Hシステム」です。レーダーアンテナとCCDカメラ、赤外線ストロボが1セットで、レーダー部は初期型が丸型、後期型が四角いハンペン型となっています。Hシステムの型番と特徴を見ていきましょう。
HシステムにNシステムとしての機能
Hシステムは「第5次交通安全施設等整備事業五箇年計画」により、1991年前後に阪神高速に配備。松下通信工業と三菱電機による開発で、Nシステムとしての機能も有しています。
HシステムにはRS-1000系として、形状の異なる複数の種類がありますが、それぞれの機種名は不明です。RS-2200は阪神高速に配備された一体型のHシステム。RS-2210はパラボラアンテナ型で大阪伊丹空港周辺に設置されています。
RS-2000は、ハンペン型のHシステムの初期型。電波の照射を一定間隔で行うパルスレーダー搭載で、レーダー探知機に捕捉されづらいのが特徴でした。
Hシステム撤去が一気に進み数が激減
RS-2000Aは、RS-2000のカメラを小型化したHシステム。裁判で争われることが多かった周囲のクルマの状況を記録できるよう、カメラに広角機能を持たせたタイプです。
RS-2000Bは、Hシステムの最終機種。RS-2000Aになかった接近センサーをアンテナ付近に搭載し、交通量が少ない時間帯の省電力化を図っています。
2008年に製造メーカーの三菱電機はオービス開発から撤退しており、さらにここ数年で北海道などを中心にHシステムの撤去が一気に進み、数が激減しています。
ラジオライフ編集部
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