受信機を持って現場で聞くときの最重要アイテム
消防無線のデジタル化で「聞ける無線が減った」のは事実。それでも街に出れば、聞ける無線はまだまだたくさんあるのです。ただし、現場受信になるので周囲に悟られないよう受信機の使い方が重要になります。この時の最重要アイテムが受信機に付けるミニアンテナです。

受信界に大きなターニングポイント
2016年の受信界は、大きなターニングポイントを迎えた年でした。地元だけではなく、近隣の消防本部の交信が自宅で簡単に受信できた消防無線が、6月1日に完全デジタル化されたからです。
おもしろ無線の人気ジャンルが聞けなくなったのと同時に、テレビ局の取材クルーが使用するマスコミ連絡波や、全国どこでも24時間受信できたタクシー無線までもが、アナログ波の使用期限を迎えてデジタル化したのです。
周波数を管理する総務省から使用期限を定められていない防災無線や鉄道無線なども、自治体や企業の判断でデジタル化が進みました。「聞ける無線がなくなった」と、落胆の声が上がるのもムリはありません。
しかし、聞けなくなった無線の大半は、自宅に居ながらにして受信できたサービスエリア(無線の交信範囲)の広いおもしろ無線です。
受信機はミニアンテナがトレンド
その逆に、電波の到達範囲が施設内に収まっているレジャー無線や、現場の消防隊員同士が連絡を取り合う署活系は、アナログ波の使用が継続されます。
これらの無線の特徴は、現場でなければ受信できないこと。つまり遠方から電波が飛んで来るのを“待っている受信”から、積極的に受信機を持って現場へ出向いて行く“攻める受信”へと受信スタイルが変わったことを意味します。
現場では無線の使用者はもちろん、周囲の人の視線を感じながらの“現場受信”になります。そこで必要とされるのが、隠し持ったハンディ受信機を操作して聞く“秘匿受信”です。
その際に問題になるのが、ハンディ受信機からニョキッと伸びるアンテナ。20cm足らずの黒い棒ですが、街中では意外なほど目立ちます。状況に応じてミニアンテナを使い分けるのが、2017年の受信機の使い方のトレンドです。
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ラジオライフ編集部

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