運賃に「学割」が適用される交通系ICカード登場
JR線へ長距離乗った経験がある人であれば、かつて学生時代に「学割」を利用してお得な運賃で切符を買ったことがある人も多いでしょう。しかし、交通系ICカードでは長距離乗車しても学割を受けることができません。そうしたなか、学生に限らず22歳以下であれば学割が適用される交通系ICカードが間もなく発行されます。

地域連携ICカードはSuicaが使える
2022年春から、東北地方で相次いで新交通系ICカードが発行開始を予定しています。このうち、「ハチカ」は青森県の八戸圏の路線バスがサービスエリアで、八戸市営バス・南部バスの各路線に加え五戸町・南部町のコミュニティバスでも利用可能となる予定です。
ハチカをはじめ、導入が予定される新交通系ICカードに共通するのが、「地域連携ICカード」という仕組みを採用する点です。地域連携ICカードは、JR東日本のSuicaと地域交通用のICカードを一体型にした点が特徴。チャージ金額はSuicaと共通になるほか、地域交通エリア外ではSuicaとして利用することができます。
地域交通側が地域連携ICカードを採用するメリットは、一から交通系ICカードシステムを構築することと比べて初期導入コストを安く抑えられるほか、地域交通側で独自のポイントサービスなどを追加できる点にあります。ハチカの場合、対象エリアのバスに乗車すると、運賃に応じ乗車ポイントが貯まる仕組みです。
青春ハチカのポイント還元率は12%
ハチカの交通ポイントは、乗車した運賃の3%となっており、乗車ポイントが最大2%のSuicaよりおトク度は高いといえます。さらに、ハチカならではの特徴として12~22歳の人が発行可能な「青春ハチカ」があり、青春ハチカ利用時の交通ポイント還元率は12%と、交通系ICカードとしては破格の還元率なのです。
若者向けの運賃割引サービスといえば、JR各社や一部鉄道会社が行う「学割」があります。学割は100km以上の長距離切符について、通学する学校が発行する学割証を提示することで運賃が2割引になるというものです。しかし、学割を利用できるのは高校・大学など、鉄道会社が指定する学校へ通う生徒・学生に限られます。
一方、青春ハチカは学校への通学に関係なく対象年齢であれば発行可能なうえ、100km以上といった乗車距離の制限もありません。そのため、高校卒業後に雨・雪の日だけ通勤にバスを利用する人や、学割指定を受けていない専門学校に通う人でも、22歳以下であればハチカ利用でお得にバスへ乗車可能になります。

ラジオライフ編集部

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