ケーブルテレビとの契約情報はNHKに漏れるか?
ネット上を検索すると「ケーブルテレビ会社と契約したらすぐにNHK集金人がやってきた」という事例が数多く見つかります。さらに「ケーブルテレビ会社からNHKへ裏で契約情報が流れ、それをもとにNHK受信契約を取りに来ているのでは」と疑う人もいるようです。ケーブルテレビとの契約情報はNHKに漏れることはあるのでしょうか。

ケーブルテレビとNHKのさらなる連携
こうした疑いが起きる根拠のひとつとして、最近NHKが受信契約数を増やすための方策として、「ケーブルテレビ会社とのさらなる連携」を挙げている点があります。「ケーブルテレビ会社との連携=契約情報の交換」ということであれば、先ほどの疑いは事実ということになってしまいます。
NHKにこの点について確認をしてみたところ「NHKがケーブルテレビ事業者から契約情報を入手することはありません」との回答がありました。また、ケーブルテレビ会社の約款には例外なく契約情報を契約者本人の了解なく外部に渡さないと書かれているため、仮に契約情報を無断でNHKに渡せば個人情報保護法違反です。
また、NHK受信契約を取り付けるスタッフは担当エリアを毎日のように巡り未契約世帯の訪問を続けています。そのため、未契約世帯に新たなケーブルテレビの引き込み線を発見するとすぐに訪問します。結果として「契約直後にNHK集金人が訪ねてきた」となるケースは考えられるところです。
ケーブルテレビ経由でNHK受信料割引
それでは、NHKがいうケーブルテレビ会社とのさらなる連携とはどのような内容でしょう。NHKによれば「ケーブルテレビ会社とのコラボ番組の制作、放送イベントにおける提携などによるNHKへの理解促進といった取り組みがケーブルテレビ会社とのさらなる連携にあたる」とのことです。
なお、現在でも多くのケーブルテレビ会社はNHK受信契約の取り次ぎを行っており、ケーブルテレビ会社経由でNHK受信契約を結ぶと団体一括支払いとして口座振替より月150円分割安になります(衛星契約で2ヶ月払いの場合)。ただし、団体一括支払いの利用自体は義務ではありません。
そのため、ケーブルテレビ会社から団体一括支払いの契約依頼があったとしても「個別契約にしたい」という理由で断ること自体は可能。とはいえ、ケーブルテレビ会社とテレビを含む契約を結んだ状態ではNHK受信契約を結ぶ義務が発生するため、よほどの理由がない限り団体一括支払いを利用した方がお得です。

ラジオライフ編集部

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