懐かしの刑事ドラマ『Gメン’75』滑走路はウソ?
1975年放映開始の刑事ドラマ『Gメン’75』といえば「75」と書かれた滑走路を、メンバーが横一列に歩くオープニングが有名です。しかし、タイトルバックにある75番滑走路は実際には存在しません。というのも、滑走路に書かれている2ケタ数字にはちゃんとした意味があって「75」はありえない数字だからです。

滑走路の数字は最大でも「36」まで
エアーバンドの離着陸の交信で聞こえてくる「ランウェイ35」などの2ケタ数字。これは空港の滑走路に書かれている2ケタ数字と同じです。この2ケタの数字は、滑走路の方位角からきています。
航空機の針路を示すコンパスが指す北(磁北)を0度として、東が90度→南が180度→西が270度で、滑走路の方位角の上2ケタが滑走路の番号です。なお、0度は360度として上2ケタの「36」を使用します。
東を向いた90度であれば頭に0を付けて「09」、南を向いた180度は「18」です。つまり、滑走路に書かれる2ケタ数字は最大でも「36」。懐かしの刑事ドラマ『Gメン’75』のオープニングで登場する滑走路の数字のように「75」と書かれることはありえません。
滑走路の数字をGoogleマップで確認
空港の滑走路に書かれた数字の確認は、「Googleマップ」などの航空写真を見るのが、手軽で分かりやすい方法。滑走路の両端を拡大して見えてきた数字が、交信に使われる滑走路の番号です。
千歳基地(北海道)や百里基地(茨城県)のように、平行した滑走路が2本ある場合、滑走路の数字の末尾に左右の位置を表す「L」と「R」を付けて区別するのでした。
これとは別に「イーストランウェイ」「ウエストランウェイ」と、分かりやすく表現されることもあります。百里基地の場合、撮影ポイントに近いウエストランウェイを使用するとマニアが狂喜乱舞するのです。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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