エネループの「プロ」はどんな用途で使うべきか
2005年に三洋電機が開発し、2015年からパナソニックブランドとなった「エネループ」。ニッケル水素充電池の歴史を大きく変えた電池として知られており、今では「充電池=エネループ」と答える人も多いでしょう。スタンダードタイプとハイパワータイプの「プロ」の2種類あるラインアップは、どう使い分けるのがよいのでしょうか。

エネループ プロは大電流向けモデル
エネループが発売される前のニッケル水素充電池は、自己放電とメモリー効果が多く、長期保存や大容量に向いていませんでした。
しかし、エネループはこれらの欠点をすべて克服。今ではニッケル水素充電池はエネループが二次電池の指針となるほどの信頼を得ています。
そんなエネループも発売当初は迷走を繰り返しており、「エネループライト」「エネループプラス」など、さまざまなバリエーションが乱立していました。
現在はシンプルになり、スタンダードタイプとハイパワータイプの「プロ」の2種類がラインアップ。エネループ プロは、カメラのストロボやラジコンといった大電流向けのモデルとなっています。
エネループ プロは繰り返し回数が犠牲
「エネループ」のバッテリー容量は1,900mAhで、くり返し回数は600回。実勢価格は2,040円(単3形×4本)です。容量は少ないけど寿命が長いタイプになります。
一方の「エネループ プロ」のバッテリー容量は2,500mAhで、くり返し回数は150回。実勢価格は2,400円(単3形×4本)です。容量は多いけど寿命が短い設計となります。
JIS規格によるくり返し回数は、エネループが約600回なのに対し、プロは約150回となっており、大容量を得た代わりにくり返し回数が犠牲となっています。
プロ向けのストロボや高輝度懐中電灯などの大電流機器を使わないのなら、スタンダードなエネループを選ぶのが正解です。
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ラジオライフ編集部
ラジオライフ編集部 : 三才ブックス
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