高速道路の料金は回り道しても料金が同じだった
高速道路の通行料金は、走行距離に応じて決まるのが基本です。とはいえ、渋滞などを避けるために迂回したり、走行距離は長くても走りやすい片側3車線道路を選びたいケースも出てきます。じつは、高速道路の迂回走行に関しては、一定のルールを満たすことで最も安いルートで高速料金を計算する仕組みになっているのでした。

高速道路は迂回しても最安ルート料金
NEXCO3社の高速道路路線では、同じIC間であっても複数ルートを選べる場所が増えています。とくに、静岡県の御殿場JCTから滋賀県の草津JCT間は東名高速・新東名高速と名神高速・新名神高速が並行しているため、東京~大阪のような移動であれば好きなルートを選んで走ることが可能です。
ここでドライバーとして気になるのが、複数ルートが選べる場合に高速道路の通行料金をどのように計算するかということ。実際、御殿場IC~草津ICの走行距離は新東名高速・新名神高速道ルートが338.2kmなのに対し、東名高速・名神高速ルートは384.3kmと40km以上も差があります。
もし走行距離で通行料金が決まるのであれば新東名高速・新名神高速ルートを選んだ方がお得ということです。しかし、じつは高速道路の通行料金には「距離が2倍以内であれば、実際の走行ルートに関係なくもっとも安いルートで計算する」というルールがあるのでした。
高速道路の料金所を通るとルート通り
例えば、東京IC~吹田ICを移動する場合、東名高速・名神高速、新東名高速・新名神高速ルートに加え、圏央道経由で中央道を走行することも可能です。しかし、どのルートを走行しても、最も安い新東名高速・新名神高速ルートで計算した通行料金となり、普通車であれば1万840円です。
ただし、走行ルートのなかに料金所が含まれ、前後の料金が通算されない路線では、実際の走行ルートで計算されることがあります。例えば、八尾IC~栗東ICの場合、近畿道~名神高速をはじめ複数ルートが選択可能ですが、いずれも本線料金所を通過するため、実際に走行したルート通りで通行料金が計算されるのです。
また、走行中に同じJCTやICを2度以上通過するルートには、この迂回走行の料金計算は適用されず、実際の走行ルートで計算することになります。そのため、新東名高速と東名高速を利用して同じICまで1周するような走行では、実際の走行ルート通りに通行料金を支払う必要が出てくるのです。

ラジオライフ編集部

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