クルマ盗難で警戒すべきキープログラマーの手口
現在はCANインベーダーでの車両盗難が多いため、相対的に「コードグラバー」「リレーアタック」「イモビカッター」などのクルマ盗難は減少傾向にあります。これらにも引き続き警戒すべきですが、現在でも目立つのがキープログラマーによるクルマ盗難です。さらには、このキープログラマーと似ていながら、使用する機器が違う未知の盗難手口も登場しています。
キープログラマーは車内侵入する必要
「キープログラマー」とは車両コンピュータに直接アクセスして勝手にIDコードを書き換えてしまう手口です。ランドクルーザー200が、キープログラマーのメインターゲットとなっています。
キープログラマーは、もともとは純正のスマートキーを紛失してしまった時に用いる機器。キープログラマーはカーディーラーや整備工場などでフツーに使われています。
これを悪用し、車内のイモビライザーに接続してキープログラマーでIDコードを書き換え、正規のキーとして使えるようにしているわけです。CANインベーダーなどとは異なり、ピッキングなどで車内に侵入する必要があります。
キープログラマーと似た未知の手口
また、レアケースでは、2021年7月に検挙された窃盗犯が、キープログラマーにカスタムされた海外ガラケーを用いていました。ガラケーと車両を有線接続して、キー登録を行う…といった手法です。
近畿圏を中心に、約160台もの車両窃盗に関わった犯人が使っていたのがノキア製のガラケー「Nokia3310」。スマートキーのIDコード書き換え機能が付与されたカスタム品でした。
CANインベーダーやキープログラマーと似ていますが、使用する器具が異なります。こういった未知の盗難手口にも対応するため、カーセキュリティシステムは常に最新のものにアップデートしておく必要があるでしょう。
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- 長期休暇ドライブで使いたい無料オービスアプリ - 2024年5月1日
- レンタカーに適用される高速料金のETC割引は? - 2024年5月1日
- コンビニジェネリックフードは味の再現度が高い - 2024年4月30日
- 3千円以下で購入できる「UV-K5」の受信性能は? - 2024年4月30日
- ETCカードで一般レーンに入ったときの対処方法 - 2024年4月30日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
Windowsのプロダクトキーまで書き出せるソフト
アリエクでスマートキーを2千円弱で買ってみた
AliExpressで400円のバイク用ブランクキ―複製
YouTubeショートカットキーならミュートが簡単
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]
窃盗事件の大半を占めているのが「空き巣」。しかも、空き巣被害の半分以上は住宅が狙われたものです。アナタの家も知らぬ間に泥棒たちに目を付けられている空き巣被害の予備軍かもしれません。空き巣被害に[…続きを読む]