ラジカセにリモコンを世界初で搭載した東芝の機種は?
ラジカセの歴史の中で、リモコンという付属品が一般的に普及したのは、CDラジカセが登場した1980年代後半から。それ以前のラジカセには、リモコンはほとんど存在しませんでした。その理由は、ラジカセは手を伸ばして操作できる距離感で使われていたからです。世界で初めてワイヤレスリモコンを装備した東芝のラジカセを紹介します。

ラジカセのモコンが東芝はワイヤレス
それまでも有線式のワイヤードリモコンは、ごく少数のラジカセに存在していました。ソニーのラジカセでは「CFS-D7」「CFS-5」、日立製作所のラジカセでは「TRK-8000」シリーズなどで、オプションとしてリモコンが販売されていましたが、どちらも多用されていなかったようです。
そんな状況の中で登場した東芝のラジカセ「RT-S93」は、当時としては斬新な脱着式のワイヤレスリモコンを搭載した、世界初のステレオラジカセです。
ただ、ラジカセのリモコンといってもすべての操作が可能ではなく、カセットの操作がメイン。ラジカセのリモコンで可能な本体の機能は音量調節ができる程度でした。
ラジカセのリモコン操作が楽しい東芝
ただ、ラ東芝のラジカセは操作すると正面のイルミネーシが連動して光り、リモコンを使用している楽しさがありました。リモコンを搭載したRT-S93は、東芝製品の幅の広さを象徴するラジカセとして歴史に残る逸品です。
RT-S93の主な機能は、ワイヤレスリモコン、ICロジック採用のフェザータッチメカ、10曲飛越し選曲(MQJS)、3ポジションテープ切り換え、クリアーサウンドシステムとなります。
受信周波数はAMラジオ放送(525~1605kHz)、FMラジオ放送(76.0~90.0MHz)で、出力はステレオ/最大7.4W(3.7W+3.7W)です。電源は単1形乾電池×6本、AC100Vで、サイズ/重さは490W×370H×130D㎜/6.8kg。1982年に発売された当時の価格は64,800円です。

ラジオライフ編集部

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