ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

特定区間運賃をJR西日本が初の値上げ発表した経緯

先月、JR西日本が発足以来はじめて運賃値上げを行うことがニュースになりました。しかし今回値上げを予定しているのは、JR西日本の全路線ではなく「特定区間」と呼ばれる一部割安な料金を特別に設定している区間のみとのこと。この特定区間運賃はどのような路線に設定され、値上げによりどの程度おトク度が変わるのでしょう。


JR西日本が値上げ発表した「特定区間運賃」とは

特定区間運賃はJR西日本で315区間

JR西日本は2022年3月29日に、2023年4月1日から在来線の一部区間について運賃を値上げすると発表しました。この「一部区間」とは、JR西日本が京阪神エリアで割安な運賃設定となっている「特定区間運賃」のうち、35区間が値上げの対象になるというものです。

特定区間運賃は旧国鉄時代からあるもの。当時、首都圏や名古屋圏、京阪神圏では国鉄の運賃が他の私鉄より割高で、乗客が私鉄に流れる現象が問題となっていました。そこで、国鉄は私鉄と競合する路線について割安な特定区間運賃を設定。国鉄分割民営化後も、特定区間運賃はJR東日本・東海・西日本に引き継がれています。

JR西日本の場合、大阪駅を中心に京都方面は京阪・阪急、奈良方面は近鉄、和歌山方面は南海、神戸方面は阪急・阪神と競合関係にあり、合計で315区間に特定区間運賃が設定されています。今回、値上げを予定しているのは、普通運賃については34区間が対象です。

特定区間運賃の値上げ後もJR西日本が安い

JR西日本が発表した値上げ予定区間の運賃を見ると、大阪駅~神戸駅が40円値上げの450円、天王寺駅~奈良駅が30円値上げの500円などとなっています。このうち、大阪駅~神戸駅については、競合する大阪梅田駅~高速神戸駅の運賃は450円で、その同額まで値上げする形です。

また、天王寺駅~奈良駅については、鶴橋駅でJR大阪環状線と近鉄線を乗り換え、天王寺駅~近鉄奈良駅のように移動した場合の運賃は630円。JR西日本の天王寺駅からは奈良駅への直通列車も数多く運行されているため、JR西日本が多少運賃値上げをしたとしても、利便性・運賃ともにJR西日本の方が有利です。

なお、315区間の特定区間運賃のうち値上げは34区間にとどまるため、大阪駅~三ノ宮駅のようにJR西日本利用の方が割高な特定区間運賃の多くは、そのまま据え置く予定です。また、定期券については特定区間運賃を値上げする34区間に加え、6ヶ月定期券のみ65区間で値上げが予定されています。

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

この記事をシェアする



あわせて読みたい記事