ウィキリークスはChromeの自動翻訳で利用する
日本でもよく名を聞くわりに実態が知られているとはいえない「WikiLeaks」(ウィキリークス)。ウィキリークスとは、何らかの手段でリークされた各国政府や企業に関する機密資料を公開するWebサイトです。オーストラリア生まれのジュリアン・アサンジを中心に設立されました。

ウィキリークスを自動翻訳で利用
ウィキリークスにアクセスしてみると、トップページにはホットなリーク情報が並んでいます。Chromeブラウザの自動翻訳を利用すると、英語が不得手でも内容がだいたいつかめるでしょう。名称やサイトデザインは「Wikipedia」と似ていますが、無関係です。
ウィキリークスのスローガンは「我々は政府をオープンにする(We Open Governments)」。しかし、一方でウィキリークス自体の設立経緯や現在に至るまでの実態は、あまりオープンとはいえません。
1996年に設立されたウィキリークスの先駆ともいえるWebサイト「クリプトーム」に、準備段階のウィキリークスを巡るメールのやりとりが暴露されています。
それによるとウィキリークスの発端は2006年1月で、当初はアサンジとクリプトームの設立者ジョン・ヤングに加え、各国のハッカーや暗号研究者など総勢13人のチームとして始まったようです。
ウィキリークスとサイファーパンク
2006年末にWebサイトを立ち上げ、本格的に始動。この段階で既に13か国、100万件を超える文書を蓄積していたと主張しています。しかし、そもそもまだサイトが立ち上がっていない段階でどうやって集めたかは、現在に至るまで謎です。
ウィキリークスの背景を理解する上で欠かせないのが「サイファーパンク(cypherpunk)」。一般市民が、政府や大企業に対抗して自由を守り社会を変革するためには、サイファー(cypher=暗号)、すなわち強力な暗号技術が欠かせないとする思想です。90年代のアンダーグラウンドで盛んに議論されていました。
この思想に影響を受けたアサンジが、ウォーターゲートやペンタゴン・ペーパーズといったアメリカ政治史を彩るリーク事件、そしてクリプトームのような先行するリークサイトに学んで立ち上げたのがウィキリークスといえるでしょう。(文/八田真行)
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ラジオライフ編集部

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