大流行中「Android TV BOX」表と裏の顔とは?
スマホ用OSとして普及しているAndroid。このAndroidOSを搭載したHDMI接続のメディアプレーヤー端末が大流行中です。AndroidOSを搭載したことで、アプリの追加や更新ができ、拡張性が格段に向上しました。テレビに接続するSTBタイプゆえ、マニアの間では通称「Android TV BOX」といわれています。

Android TV BOXで動画サービス
Android TV BOXは、マルチプレーヤーアプリを導入すればPCに保存している動画ファイルの再生が可能に。さらに「Abema TV」「Netflix」などのアプリを入れれば動画配信サービスもテレビで見られます。
つまり、Android TV BOXによって普通のテレビがスマートテレビ化できるということ。ただし、このAndroid TV BOXには表と裏の顔があるので要注意です。
表製品のAndroid TV BOXは手持ちのAndroidスマホと連携でき、セットアップもカンタン。PCに不慣れなビギナーでも気軽に試せます。一方で大人の事情により、有名アプリや動画サービスに非対応なケースもあるのです。
具体的には、ピクセラの「PIXELA Smart BOX」(実勢価格14,800円)や、アイ・オー・データ機器の「AV-ATB100」(実勢価格35,000円)、シャープの「AQUOSココロビジョンプレーヤーAN-NP40」(実勢価格18,000円)などの製品になります。
しがらみ無視のAndroid TV BOX
表製品のAndroid TV BOXの魅力は最新OSに対応し、リモコンの反応もストレスがありません。安心して既存のGoogleアカウントを入れられます。また、トリセツ通りの性能を発揮。4K解像度にも対応します。
そんなしがらみを、一切無視するのが中華Android TV BOX。日本のアニメやドラマがVODで見放題になる裏配信サービスにアクセスできるアプリを標準で実装していたり、アヤシイAPKファイルを好き放題ぶち込むことも可能です(root化済み?)。自分好みにカスタマイズできるので、マニアならかなり遊べる仕様といえます。
Android TV BOXの裏製品は、Unblock Techの「UBOX4」(実勢価格18,000円)や、Sunvell Electronicsの「T95z Plus」(実勢価格9,800円)、シャオミの「Xiaomi TV Box3」(実勢価格12,800円)などです。
Android TV Boxの裏アプリは3種類
Android TV Boxはアプリ導入によって動画配信サービスがテレビで視聴できるようになるのは前述のとおり。そして、自分好みにカスタマイズできるAndroid TV Boxの裏製品にあらかじめインストールされているのが裏アプリです。
Android TV Boxの裏製品にインストールされている裏アプリは主に3種類。世界中のテレビ番組をリアルタイムで見られるLiveTV系アプリ、アニメや映画を好きなタイミングで再生できる海賊版VODサービス系アプリ、そして過去1週間分のテレビ番組をプレイバック再生できる全録系アプリです。
それらの裏アプリを介すことで、Android TV Boxが中国の専用サーバにアクセス。勝手にアップされた日本の地デジ・衛星放送、アニメや映画などが見られる仕組みになっているのです。
Android TV BOX裏製品の代表シリーズ
そんな裏アプリを備えているAndroid TV Boxの代表格といわれている製品が「UBOX」シリーズ。香港のUNBLOCK TECHというメーカーの製品です。
UBOXに限らずこの種のAndroid TV Boxは、定期的に製品名が変更されます。一説によると、現地のサーバの運営・管理費を賄うためだといわれています。その人件費を稼ぐため、常に新製品を出し続けているというわけです。監視の目を逃れるためという理由もあるのかもしれません。
さて、そんなUBOXシリーズに最近、動きがありました。2020年秋、ボディとメインUIのデザインが一新されたニューモデル「UBOX8」がリリースされたのです。そして、10月末から各種アプリもアップデート。メインアプリである海賊版VODサービスの「UBVOD」のUIデザインも、ガラッと変更されています。
Android TV BOX裏製品が登場する経緯
こうしたAndroid TV BOXの裏製品が登場するには経緯があります。そもそもは2005年ごろに「ソフト型P2Pテレビ」が登場。無料ソフトをPCにインストールすることで専用サーバーにつながり、さまざまなコンテンツが見られるのがP2Pテレビです。中華系サービスの場合、日本のアニメやドラマがVODで見られるとあって一大ブームとなりました。
しかし、不要なソフトも勝手にPCにインストールされるのが厄介だったソフト型P2Pテレビは徐々に衰退。代わって、2010年ごろにはUSB接続の「ハード型P2Pテレビ」が台頭します。そのハードに標準搭載されたソフトを選べば、サイトにアクセスできるため動画が手軽に楽しめました。
そして、2016年ごろに登場したのがAndroid TV Boxの裏製品です。ハード型P2Pテレビは、サイトが閉鎖したりURLが変更されると対応できないという弱点がありました。AndroidOS内蔵のメディアプレーヤーであるAndroid TV Boxならアプリの更新や追加が可能。Android TV Boxの特性によって、常につながる状態をキープできるようになったわけです。
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