ランサムウェアで勝手にファイルが暗号化される
ランサムウェアとはサイバー犯罪者たちがお金を脅し取る一般的な攻撃手法です。マルウェアなどによりパソコンなどのデータを勝手にロック。その解除のために身代金を脅し取るという手口です。実際におこったランサムウェアによるサイバー犯罪を詳しく見ていきましょう。

ランサムウェアでファイル暗号化
2009年に発覚した「TROJ_FAKEALE.BG」というマルウェアを使用したランサムウェアの事例を見ていきましょう。このランサムウェアでは、ファイルの暗号化が行われていました。
この「TROJ_FAKEALE.BG」は、ターゲットの持つ重要な情報が記載されたファイルを暗号化。そのままでは読むことができないようにするのです。
暗号化されるファイルは、Microsof『Word』の「.doc」ファイルや『Excel』の「.xls」、『Adobe Acrobat』の「.pdf」ファイルなど。そして、ランサムウェアを使ったサイバー犯罪者側は、暗号化を解くための手段と引き替えに被害者にお金を要求するのです。
ランサムウェアの身代金の支払い
ランサムウェアの身代金の支払いは、先の例のような解除プログラムの購入や特定の通販サイトでの買い物、有料番号にメールを送らせるなど、さまざまな方法が用いられます。身代金の金額は10ドル程度の場合や300ドル前後など、被害者側がさほど負担を感じずに支払える金額の場合が多いのが特徴です。
あの手この手を使って被害者に心理的な圧迫を加え、入金を迫るランサムウェアを使った手口ですが、決してお金は支払うべきではありません。防衛上、最重要なのは信用のおける市販のセキュリティソフトを常に最新の状態で使用すること。
ちなみにファイルの暗号化は、個人レベルで解除することはほぼ不可能。侵入される前にシャットアウトすることが一番の防衛術なのです。
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