話題のランサムウェアはどうやれば対策できる?
トレンドマイクロは2016年に流行したサイバー犯罪のトップが「ランサムウェア」であることを発表しました。2016年1月~11月のランサムウェアの国内被害報告件数は2,690件となり、2015年の800件から約3.4倍と過去最大の数値となっています。ランサムウェアはどうやれば対策できるのでしょう。

ランサムウェアは閲覧対策では無理
ランサムウェアはコンピュータウイルスの1種です。感染すると、ブラウザやPCの起動がロックされたり、ファイルが暗号化され、ユーザーがアクセスできなくなります。
元の状態に戻したかったらネット経由で解除料(身代金)を払え…という仕組み。身代金の支払いにはクレジットカードやビットコインが利用され、決済サイトもTor(匿名ブラウザ)経由の闇サイトで追跡はほぼ不可能です。クレジットカードは、一旦情報が相手に渡るとその後も悪用されるケースがあります。
感染経路は、メールに貼付されたファイルを開くかWebサイトにアクセスする2経路。政府や有名企業のサイトでもハッキングされていると感染するので「怪しいサイトやアダルトサイトを見ない」という閲覧対策だけでは防げません。
ランサムウェア対策は大きく2つ
ランサムウェアへの対策は大きく2つあります。重要なファイルはこまめにバックアップをとることと、PCソフトとOSをアップデートで最新の状態にしておくことです。
特に、ブラウザで使われるプラグイン類、Flash Player、PDF、JAVAなどは常に欠陥が見つかっており、アップデートを怠ると危険。いっそ、ネットサーフィン用PCにはプラグインを入れないという選択もありです。
バックアップは、OSはシステムイメージを、ユーザーファイルはそのままコピーします。バックアップ先は、通常使うHDDとは別に用意し、普段はPCに接続しません。これは、感染と同時に接続先のHDDも暗号化されるからです。時々アクセスして、ファイルが読めるか確認しましょう。
■「ランサムウェア」おすすめ記事
ランサムウェアはデータの身代金を脅し取る手口
ランサムウェアで勝手にファイルが暗号化される
ランサムウェア対策のバックアップは注意が必要
■「ネット犯罪」おすすめ記事
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ラジオライフ編集部

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