ランサムウェアはデータの身代金を脅し取る手口
特定のユーザー個人を狙ったネット犯罪の手口の1つに「ランサムウェア」(ransomware)があります。「ransom」とは英語で身代金という意味です。ラムサムウェアは、マルウェアを使ってパソコンのデータを改ざんして、データ復旧のための身代金を脅し取るという手法です。
ランサムウェアはデータが人質
ラムサムウェアとは、要人や子どもを人質に高額な身代金を奪うことを目的とする誘拐事件の“要人や子供”を「パソコンや保存されたデータ」に置き換えたもの。誰でも被害に遭う可能性があります。
ランサムウェアを使うサイバー犯罪者は、まず最初にスパムメールやそれに記されたリンクから、ユーザーのパソコンにマルウェア送り込みます。そして、脅迫用に作成したマルウェアを使用して、感染したパソコンユーザーを脅して身代金を要求するのです。
2012年に見つかった「Ransomlock」というマルウェアを使用したランサムウェアの事例では、サイバー犯罪者は法執行機関を語っていました。そして、被害者のパソコンにニセの警告を表示するのです。
ランサムウェアでユーザーが動揺
ランサムウェアの警告は「テロや虐待といった犯罪に関係したWebサイトにアクセスするために使用されたことを確認したためにパソコンをロックした」という内容。ユーザーを動揺させ、ロック解除のために指定の匿名オンライン決済サービスに入金するよう指示したのです。
脅し方も巧妙で、48時間の制限時間といったギミックを設けてユーザーをさらに動揺させる仕組み。さらに、ユーザーが手動でロックを解除した場合、パソコンのシステムすべてを消去するという、新たな脅迫を加える仕様になっていました。
しかし、このランサムウェアの場合、実際に手動でロックを解除してもシステムや保存されていたファイルの消去は行われませんでした。
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ラジオライフ編集部
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