各種サイバー攻撃を実行できるキーロガーとは?
特定の個人情報やPC内のデータを盗むためのハッキングは、メールやWebサイトに仕込んだマルウェアからバックドアを仕掛け、ネットワークを経由してシステムに不正アクセスする方法が一般的です。一方、ネットワークの監視を回避する、ハッキング用ガジェットを用いるケースも少なくありません。

キーロガーがサイバー攻撃を再現する
「KEY CROC」は、サイバー攻撃を発見・評価・検証をする、ペネトレーションテストのためのツール。基本はキー入力を盗むキーロガーですが、特定の単語が入力された時のみ動作させるなど詳細な設定が可能です。
ストレージなど各種デバイスにカモフラージュでき、遠隔操作やネットワークの掌握などあらゆるサイバー攻撃を再現できます。あくまで脆弱性をテストするためのツールですが、悪用もできてしまいます。
KEY CROCは、これ自体がLinuxを搭載した超小型のPCです。各種USBデバイスをエミュレートし、HIDやイーサネットなど機器に対応した攻撃モードを選択可能。カスタムすればオリジナルのサイバー攻撃も実行できてしまいます。価格は119.99ドル~です。
不正プログラムを送り込むUSBメモリ
「USB RUBBER DUCKY」は、PCに不正なプログラムを送り込むためのUSBメモリ。挿すだけで専用のスクリプトによって任意のキー入力を実行し、瞬時にバックドアなどを仕掛けられます。
本体はシステム上キーボードと認識されるため、セキュリティソフトの検知を回避できるとか。最新版はUSB Type-C端子を装備し、より汎用性が増しているのです。
実行するのは、キーストロークインジェクション攻撃と呼ばれるハッキング。人間っぽいキー入力を偽装できるのが最新版のポイントだといいます。
USB Type-C端子が装備され、WindowsだけでなくMacやスマホにも対応。専用スクリプトも拡張され、より複雑な命令を送れるといいます。価格は59.99ドル~です。(文/pusai)

ラジオライフ編集部

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