千円札の隠し文字はお札の裏面右上にある桜の花びら
日本のお札(紙幣)には、16種類もの偽札防止技術が使用されています。中でもお札の印刷技術は世界トップクラスといわれているほど精巧なもの。精密な模様に10色の中間色を多用したインクで印刷されており、お札は簡単には複製できません。現在の千円札の隠し文字など、日本の紙幣に採用されているお札の隠し文字などの偽札防止技術について詳しく見ていきましょう。
千円札の隠し文字は桜の花びらにある?
お札の隠し文字などの偽札防止技術に「マイクロ文字」があります。「NIPPON GINKO」や額面をアラビア数字で表現した極小文字です。曲線としてデザインされている箇所があり、肉眼では模様にしか見えません。
日銀や印刷局では偽札防止の「お札の隠し文字」の存在は公開していませんが、10倍程度のルーペでお札を見れば「ニ」「ホ」「ン」の隠し文字が見られます。現在の千円札の裏面右上にある、桜の花びらにある隠し文字が比較的分かりやすいでしょう。
「すき入れバーパターン」は2004年11月より採用された偽札防止技術技法で、表面の右端に縦棒のすき入れが施されています。縦棒の数は額面で変わり、千円札が1本、五千円札が2本、一万円札が3本です。
千円札の隠し文字が角度を変えると見える
「潜像模様」は紙幣を傾けると模様の中にお札の隠し文字が浮かび上がる技法。現在の千円札は、模様の角度を変えると「千円」と「1000」の隠し文字2種類が見えます。少々、隠し文字がパールがかって見えるのも千円札だけの特徴です。その他の一万円札、五千円札、二千円札は額面がアラビア数字で隠し文字として浮かび上がります。
「深刻凹版印刷」は従来の凹版印刷よりも、インクの盛り上がりが強く感じられる偽札防止の印刷技法。「壱万円」などの漢字の額面と「日本銀行券」「日本銀行」や、盲人用の識別マークなどに利用されています。
「ユーリオン」とは、プリンターやスキャナーに、紙幣であることを認識させるための偽札防止マーク。コピー機がユーリオンマークを認識すると、コピーが停止される仕組みです。現在市販されているコピー機器の多くが対応しています。
■「偽札」おすすめ記事
一万円札の偽造防止技術を知って偽札を見分ける
偽札の対人タイプと機械向けタイプの違いとは?
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
- 譲渡されたテレビのB-CASカードは申請が必要? - 2024年11月21日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
ボイスレコーダー&文字起こしアプリの精度は?
LINEの文字認識機能で写真内の文字をテキスト化
業務用エアコンをセルフメンテする隠しコマンド
アレクサ(Alexa)の隠しコマンドでパワーアップする方法とは?
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]