音楽フェスの最新の偽造リストバンド対策とは?
野外で行われる大型フェスの場合「スタッフの目を盗んで勝手に会場に入り込む」というのは、よくある手口です。4年間で世界50以上の音楽フェスに不法侵入し続けたという猛者もいるほど。そんな不正入場の対策としてフジロックが導入したのがICチップ内蔵リストバンドなのでした。
偽造リストバンドで不正フェス入場
アメリカ在住の青年マーカス・ヘイニーは4年間で全世界50以上の音楽フェスに不法侵入し、その様子が『No CamerasAllowed』(MTV制作)というドキュメンタリー作品となり公開されました。
その侵入手口は、会場を囲う柵を乗り越えて侵入というシンプルなものから、関係者を装いスタッフ専用口から入る、警備員に変装などさまざま。彼いわく「フェスに金を払ったことは1度もない」といいます。
捕まえても捕まえても一向に減らない偽造リストバンドによる不正入場。これに業を煮やし、画期的なシステムの導入に踏み切ったのが、毎年夏に開催される国内最大級の音楽フェスとしても有名な「フジロックフェスティバル」です。
フェスでICチップ内蔵リストバンド
フジロックでは、2016年からICチップ内蔵のリストバンドを発行。従来のスタッフによる目視での確認ではなく、リストバンドを機器にかざすことで入場できる仕組みを導入しました。
フジロックでは過去にもQRコード付きやICタグ付きのリストバンドを採用したこともありました。数日に渡って野外で行われる音楽フェスの場合、その耐久性も重要な要素となります。
こうしてさまざまな対策が講じられてきた中、フジロックではICチップ内蔵リストバンドによって、入退場の管理を行うと同時に、安易なリストバンドの偽造を抑制したようです。
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ラジオライフ編集部
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