無断駐車でナンバープレートを外す駐禁対策は違法か？

駐車監視員による駐車違反の取り締まりでは理論上、ナンバープレートを外したりガムテープで覆ったりすると、入力端末に入力ができないことになります。実際、国土交通省によれば、ナンバーの表示義務は駐車中のクルマにはありません。しかし、無断駐車でナンバープレートを外す駐禁対策をしても逃れることはできないのです。

ナンバープレートを外す駐禁対策に加えて違法行為

駐車監視員向けの駐車違反マニュアルには、とくに二輪車の駐車違反について「ナンバープレート外しには『車体番号隠し』も組み合わせて行われる場合が多い」と記載されているほど。無断駐車の駐車違反はナンバープレートを外す駐禁対策で逃れられるのでしょうか？

ナンバープレートを外す、またはカバーで不可視化されている場合、駐車監視員は車体に刻まれた車体番号で確認をすることができます。ナンバープレートを外す駐禁対策でも、駐車違反からは逃れることはできません。

ただし、ナンバープレートを外す駐禁対策に加えて「車体番号も見えなくして放置されるケースがあるため、監視員はこれらの二輪車を発見しても、確認作業を避ける傾向がある」とマニュアルにはあります。とはいえ、ナンバープレートを外す駐禁対策のほか、車体番号の改ざんは道路運送車両法の違法行為として処罰の対象です。

ナンバープレートを外す駐禁対策でも通報

実際、ナンバープレートをビニールで隠してヒモで固定していた原付バイクが駐車違反で取り締まられていました。ナンバープレートを隠して駐車禁止エリアに放置している二輪車は、車体番号があれば十分取り締まりの対象です。

二輪車はナンバープレートを外す駐禁対策がしてあっても、外から車体番号を確認できますが、クルマとなると事情が違います。ナンバープレートを外す駐禁対策をされると、外部から車体番号を確認することができません。駐車してから前後のナンバープレートを外す駐禁対策やを被覆して隠せば、理論上、駐車監視員は手を出せないことになります。

しかし、こういったナンバープレートを外す駐禁対策などのケースでは駐車監視員は警察に通報するはず。ナンバープレートを外す駐禁対策をしても、警察によって運転者が戻ってきたところを道交法違反（駐車違反）で逮捕、実名報道させて見せしめとする…という可能性もあるでしょう。