スピード違反は公開情報で取締り方式が見抜ける
設置場所があらかじめわかっているオービスと違い、レーダーや光電管を設置してスピード違反を取り締まる「定置式」、パトカーや白バイが追いかけてスピードを測る「追尾式」は、神出鬼没の取り締まりともいえます。とはいえ、じつは警察が重点的にスピード違反を取り締まるポイントがあり、一部は公開されているのです。
スピード違反の公開取り締まり情報
各都道府県警では、交通違反の取り締まりについてその場所を公開する「公開取締り」を行っています。これは、もともと事故が多発する地点を中心に取り締まり自体を公開することにより、事前注意をうながして交通事故を減らそうという目的から行われているものです。
とくに、スピード違反の取り締まりに関しては、各都道府県内にある警察署ごとに発表する「速度取締指針」で重点的に取り締まる路線を公表。都道府県警によっては、Webサイト上から都道府県内にある警察署の重点取り締まり路線を一括して見ることが可能です。
都道府県警のなかで、スピード違反の重点取り締まり路線が見やすいのは警視庁で、取り締まりポイントの路線名や住所だけでなく、詳細地図上に具体的な場所がプロットされたものも見ることが可能。埼玉県警も、広域地図が使われているものの、警視庁同様に具体的な場所がわかる仕組みになっています。
スピード違反の取り締まり方式を類推
また、公開されたスピード違反の取り締まり場所や時間帯と実際の道路情報をクロスチェックすることで、取り締まり方式を類推することもできます。例えば、片側3車線で制限速度60km/hの路線で日中に重点的に取り締まる…となっている区間では白バイに要注意といった具合です。
逆に、30~40km/hと制限速度が低く片側1車線の道路であれば、白バイやパトカーが追尾すること自体が危険なため、むしろ定置式による取り締まり、いわゆる「ネズミ取り」が行われやすいと考えられます。
ただし、警察は公開された区間だけでスピード違反を取り締まるとは限りません。とくに、ここ数年で導入が進む可搬式オービスについては、神奈川県警がみずからパンフレットで「神出鬼没」とうたっているほどです。
ラジオライフ編集部
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