ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

日立マクセルの音楽用カセットの代名詞が「UD」

オランダのフィリップス社が開発したカセットテープが日本で輸入販売されたのが1965年。翌1966年から日本のメーカーも続々と製造に参入することになります。国内では、日立マクセルが他メーカーに先駆けて国産カセットテープを生産・販売しました。そんな日立マクセルの名品カセットテープを振り返ります。


日立マクセルの音楽用カセットの代名詞が「UD」

日立マクセル初の音楽用カセット

記念すべき初の国産カセットテープが「Compact Cassette C-60」です。発売当初はプラケース入りのみでしたが、1969年頃に安価な紙箱入りも発売開始。販売時期は1966~1971年となっています。

そして、1970年代を代表する日立マクセル初の音楽用カセットテープが「UD」です。「UD」はウルトラ・ダイナミックの意。1978年のリニューアルまでロングセラーを続けた、1970年代を代表する音楽用カセットの1つです。

テープの性能はもとより、高級感のある黒色ハーフや多機能型リーダーテープの採用など、「UD」は日立マクセルの音楽用カセットの代名詞といえるでしょう。1983年に「UDⅠ」に発展。2016年には復刻版が発売されました。

日立マクセルの「XL」シリーズ

「LN(LOW-NOISE)」は、その後のカセットの標準となったベーシックな1本。リーダーテープ部分にヘッドクリーニング機能、テープ走行方向の矢印表示、5秒前のスタートライン表示などを採用することで他のカセットと差別化を図りました。

「UD-XL」は、高級カセットシリーズ「XL」のルーツ。磁性体にコバルトを添加した高保磁力の「エピタキシャル」を使用。貼り替え可能なインデックスラベルや、すべて透明なプラケースを採用して、デザインも先進的でした。

日立マクセルの「XL」シリーズは、ノーマルタイプの「Ⅰ」とハイポジ用の「Ⅱ」に分離。さらに、それぞれのトップモデルとして「-S」に進化。1990年代の「XL」シリーズ終了まで「XLⅡ-S」はハイポジタイプとしては究極の性能を誇りました。

■「カセット」おすすめ記事
カセットテープをデジタル化してSDカード録音
カセットテープをデジタル化する「CFD-RS500」
カセットテープ懐かしのCMも見られるTDK歴史館
今なぜカセットテープが見直されているのか?
カセットテープの種類と日本の3大メーカーとは
日立マクセルがカセットテープを作り続ける理由
懐かしのソニーの歴代カセットテープを振り返る

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

この記事をシェアする



あわせて読みたい記事

  • 大切なカセットテープをMP3化して保存する方法
    大切なカセットテープをMP3化して保存する方法
  • 再評価されるカセットテープのタイプをおさらい
    再評価されるカセットテープのタイプをおさらい
  • いますぐ買えるラジカセとカセットテープとは?
    いますぐ買えるラジカセとカセットテープとは?
  • 懐かしのソニーの歴代カセットテープを振り返る
    懐かしのソニーの歴代カセットテープを振り返る

  • オススメ記事

    盗撮犯罪で逮捕される事件急増!自分の身を守る方法

    悪質な盗撮犯罪は年々増加傾向にあります。警察庁によると、2021年の盗撮行為による検挙件数は5019件で過去最多を更新。盗撮犯罪は1930件だった2011年から10年間で2倍以上に増えたことに[…続きを読む]

    盗聴器の見つけ方!アプリや発見機の使い方も解説

    テレビ番組の盗聴特集などを見て、自宅に盗聴器が仕掛けられていないか気になった人は多いでしょう。盗聴器の見つけ方は、そんなに難しいものではありません。そこで、盗聴器の見つけ方をいくつか紹介しまし[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、LINEの会話を探偵が盗聴する手口を見ていくとともに、それを防ぐ[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接「盗聴器」を仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]




    目次